<<< JPCERT/CC WEEKLY REPORT 2019-12-04 >>>
■11/24(日)〜11/30(土) のセキュリティ関連情報
目 次
【1】マルウエア Emotet の感染に関する注意喚起
【2】トレンドマイクロ製品に複数の脆弱性
【3】WordPress 用プラグイン WP Spell Check にクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性
【4】STAMP 向けモデリングツール STAMP Workbench のインストーラに DLL 読み込みに関する脆弱性
【今週のひとくちメモ】警察庁が「PHP-FPMの脆弱性(CVE-2019-11043)を標的としたアクセスの観測等について」を公開
※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/
※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2019/wr194701.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2019/wr194701.xml
【1】マルウエア Emotet の感染に関する注意喚起
情報源
JPCERT/CC
マルウエア Emotet の感染に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2019/at190044.html
概要
JPCERT/CC では、2019年10月後半より、マルウエア Emotet の感染に関する相 談を多数受けていることを踏まえ、Emotet の感染を防ぐための対策や、感染 に気付くためにできること、対応方法などを記載した注意喚起を 2019年11月27 日に発行しました。また、具体的な取るべき行動を FAQ 形式で紹介した JPCERT/CC Eyes を 2019年12月2日に発行しています。 詳細は、JPCERT/CC が提供する情報を参照してください。
関連文書 (日本語)
JPCERT/CC
マルウエア Emotet の感染活動について
https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2019112701.htmlJPCERT/CC
マルウエアEmotetへの対応FAQ
https://blogs.jpcert.or.jp/ja/2019/12/emotetfaq.html
【2】トレンドマイクロ製品に複数の脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#94282488
トレンドマイクロ株式会社製の複数の製品に複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU94282488/
概要
トレンドマイクロ株式会社の製品には、複数の脆弱性があります。結果として、 遠隔の第三者が情報を窃取するなどの可能性があります。 対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。 - Trend Micro Deep Security Manager - Trend Micro Deep Security Agent - Trend Micro Virtual Patch for Endpoint(TMVP) Manager 2.0 SP2 Patch7 Critical Patch およびそれ以前のバージョン なお、トレンドマイクロ株式会社によると Trend Micro Deep Security Agent は Windows 版のみ影響を受けるとのことです。 この問題は、該当する製品をトレンドマイクロ株式会社が提供する修正済みの バージョンに更新することで解決します。詳細は、トレンドマイクロ株式会社 が提供する情報を参照してください。
関連文書 (日本語)
トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:Trend Micro Deep Security における StartTLS LDAP機密性(CVE-2019-15626)およびローカルの任意ファイルのオーバーライドに関する脆弱性(CVE-2019-15627)について
https://success.trendmicro.com/jp/solution/000149502トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:Trend Micro Virtual Patch for Endpoint における StartTLS LDAP機密性(CVE-2019-15626)
https://success.trendmicro.com/jp/solution/000150072
【3】WordPress 用プラグイン WP Spell Check にクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#26838191
WordPress 用プラグイン WP Spell Check におけるクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN26838191/
概要
WordPress 用プラグイン WP Spell Check には、クロスサイトリクエストフォー ジェリの脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、細工したページに ユーザをアクセスさせることにより、当該製品の管理画面にログインしている ユーザの権限で任意の操作を行う可能性があります。 対象となるバージョンは次のとおりです。 - WP Spell Check 7.1.9 およびそれ以前のバージョン この問題は、WP Spell Check を開発者が提供する修正済みのバージョンに更 新することで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。
関連文書 (英語)
WP Spell Check
WP Spell Check
https://wordpress.org/plugins/wp-spell-check/
【4】STAMP 向けモデリングツール STAMP Workbench のインストーラに DLL 読み込みに関する脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#19386781
STAMP 向けモデリングツール STAMP Workbench のインストーラにおける DLL 読み込みに関する脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN19386781/
概要
STAMP 向けモデリングツール STAMP Workbench のインストーラには、DLL 読 み込みに関する脆弱性があります。結果として、第三者がインストーラを実行 しているユーザの権限で任意のコードを実行する可能性があります。 対象となる製品は次のとおりです。 - STAMP Workbench の実行形式インストーラ この問題は、実行形式インストーラを使用してインストールする際に影響を受 けるため、独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) は実行形式インストーラの 使用停止を呼びかけています。なお、新たにインストールする際は Zip 版の 使用が推奨されています。詳細は、独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) が 提供する情報を参照してください。
関連文書 (日本語)
独立行政法人情報処理推進機構 (IPA)
STAMP Workbenchのインストーラー(実行形式のexe版)におけるDLL読込みに関する脆弱性について
https://www.ipa.go.jp/ikc/info/20191126.html
■今週のひとくちメモ
○警察庁が「PHP-FPMの脆弱性(CVE-2019-11043)を標的としたアクセスの観測等について」を公開
2019年11月28日に警察庁から観測レポート「PHP-FPMの脆弱性(CVE-2019-11043) を標的としたアクセスの観測等について」が公開されました。本レポートでは、 PHP-FPMの脆弱性(CVE-2019-11043) を標的としたアクセスの観測状況に加え、 PostgreSQL 等のデータベースサーバを標的としたアクセスの増加に関する観 測状況をまとめています。
参考文献 (日本語)
警察庁
PHP-FPMの脆弱性(CVE-2019-11043)を標的としたアクセスの観測等について
https://www.npa.go.jp/cyberpolice/detect/pdf/20191128.pdf
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https://www.jpcert.or.jp/wr/ -
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