<<< JPCERT/CC WEEKLY REPORT 2015-10-07 >>>
■09/27(日)〜10/03(土) のセキュリティ関連情報
目 次
【1】PHP に複数の脆弱性
【2】複数の VMware 製品に脆弱性
【3】複数の Apple 製品に脆弱性
【4】Apache Cordova プラグイン cordova-plugin-file-transfer に HTTP ヘッダインジェクションの脆弱性
【5】Windows 版 Python に任意の DLL 読み込みに関する脆弱性
【6】オムロン製 PLC および CX-Programmer に複数の脆弱性
【7】baserCMS に複数の脆弱性
【8】「フィッシング対策セミナー 2015」開催のお知らせ
【今週のひとくちメモ】10月は「サイバーセキュリティ国際キャンペーン」
※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/
※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2015/wr153801.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2015/wr153801.xml
【1】PHP に複数の脆弱性
情報源
PHP Group
PHP 5.6.14 is available
https://secure.php.net/archive/2015.php#id2015-10-01-3PHP Group
PHP 5.5.30 is available
https://secure.php.net/archive/2015.php#id2015-10-01-2
概要
PHP には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、情報を取 得するなどの可能性があります。 対象となるバージョンは以下の通りです。 - PHP 5.6.14 より前のバージョン - PHP 5.5.30 より前のバージョン この問題は、開発者や配布元が提供する修正済みのバージョンに PHP を更新 することで解決します。詳細は、開発者や配布元が提供する情報を参照してく ださい。
関連文書 (英語)
PHP Group
PHP 5 ChangeLog Version 5.6.14
https://secure.php.net/ChangeLog-5.php#5.6.14PHP Group
PHP 5 ChangeLog Version 5.5.30
https://secure.php.net/ChangeLog-5.php#5.5.30
【2】複数の VMware 製品に脆弱性
情報源
US-CERT Current Activity
VMware Releases Security Advisory
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2015/10/01/VMware-Releases-Security-Advisory
概要
複数の VMware 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、 任意のコードを実行するなどの可能性があります。 対象となる製品およびバージョンは以下の通りです。 - VMware ESXi 5.5 ESXi550-201509101 より前のバージョン - VMware ESXi 5.1 ESXi510-201510101 より前のバージョン - VMware ESXi 5.0 ESXi500-201510101 より前のバージョン - VMware vCenter Server 6.0 update 1 より前のバージョン - VMware vCenter Server 5.5 update 3 より前のバージョン - VMware vCenter Server 5.1 update u3b より前のバージョン - VMware vCenter Server 5.0 update u3e より前のバージョン この問題は、VMware が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新 することで解決します。詳細は、VMware が提供する情報を参照してください。
関連文書 (英語)
VMware Security Advisories
VMware vCenter and ESXi updates address critical security issues.
https://www.vmware.com/security/advisories/VMSA-2015-0007.html
【3】複数の Apple 製品に脆弱性
情報源
US-CERT Current Activity
Apple Releases Security Updates for OS X El Capitan, Safari, and iOS
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2015/09/30/Apple-Releases-Security-Updates-OS-X-El-Capitan-Safari-and-iOS
概要
複数の Apple 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、 任意のコードを実行したり、情報を取得したりするなどの可能性があります。 対象となる製品およびバージョンは以下の通りです。 - OS X El Capitan v10.11 より前のバージョン - Safari 9 より前のバージョン - iOS 9.0.2 より前のバージョン この問題は、Apple が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新す ることで解決します。詳細は、Apple が提供する情報を参照してください。
関連文書 (日本語)
Japan Vulnerability Notes JVNVU#97220341
複数の Apple 製品の脆弱性に対するアップデート
https://jvn.jp/vu/JVNVU97220341/
関連文書 (英語)
Apple
About the security content of OS X El Capitan v10.11
https://support.apple.com/ja-jp/HT205267Apple
About the security content of Safari 9
https://support.apple.com/ja-jp/HT205265Apple
About the security content of iOS 9.0.2
https://support.apple.com/ja-jp/HT205284
【4】Apache Cordova プラグイン cordova-plugin-file-transfer に HTTP ヘッダインジェクションの脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#21612597
Apache Cordova プラグイン cordova-plugin-file-transfer における HTTP ヘッダインジェクションの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN21612597/
概要
Apache Cordova のプラグイン cordova-plugin-file-transfer を使用した Android アプリケーションには、HTTP ヘッダインジェクションの脆弱性があ ります。結果として、遠隔の第三者が、細工したファイルを処理させることで、 任意のスクリプトを実行したり、ユーザのブラウザ上に任意の情報を表示した りするなどの可能性があります。 対象となるバージョンは以下の通りです。 - cordova-plugin-file-transfer 1.2.1 およびそれ以前 この問題は、The Apache Software Foundation が提供する修正済みのバー ジョンに cordova-plugin-file-transfer を更新し、アプリケーションをリビ ルドすることで解決します。詳細は、The Apache Software Foundation が提 供する情報を参照してください。
関連文書 (英語)
Apache Cordova
cordova-plugin-file-transfer release: September 21, 2015
http://cordova.apache.org/news/2015/09/21/file-transfer-release.html
【5】Windows 版 Python に任意の DLL 読み込みに関する脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#49503705
Windows 版 Python における任意の DLL 読み込みに関する脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN49503705/
概要
Windows 版 Python には、実行の際に特定の DLL ファイルを読み込む脆弱性 があります。結果として、遠隔の第三者が、readline.pyd という名の DLL ファイルを作成することで、任意のコードを実行する可能性があります。 対象となる製品は以下の通りです。 - Windows 版 Python 2015年10月5日現在、対策済みのバージョンは公開されていません。以下の回 避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。 - python.exe を実行する際、カレントディレクトリ内に readline.pyd という名の DLL ファイルが存在しないことを確認する 詳細は、開発者や配布元が提供する情報を参照してください。
【6】オムロン製 PLC および CX-Programmer に複数の脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVNVU#99817917
オムロン製 PLC および CX-Programmer に複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU99817917/
概要
オムロン製 PLC および CX-Programmer には、複数の脆弱性があります。結果 として、遠隔の第三者が、パスワードを取得する可能性があります。 対象となる製品およびバージョンは以下の通りです。 - CJ2M ユニット Ver. 2.1 より前のバージョン - CJ2H ユニット Ver. 1.5 より前のバージョン - CX-Programmer Ver. 9.6 より前のバージョン この問題は、オムロン株式会社が提供する修正済みのバージョンに該当する製 品を更新することで解決します。詳細は、オムロン株式会社が提供する情報を 参照してください。
関連文書 (日本語)
オムロン株式会社
【お知らせ】弊社プログラマブルコントローラ CJシリーズの「UM読出プロテクト機能」に使用しているパスワード保護機能の強化について
http://www.fa.omron.co.jp/product/special/security_plc/index.html
関連文書 (英語)
ICS-CERT Advisory (ICSA-15-274-01)
Omron Multiple Product Vulnerabilities
https://ics-cert.us-cert.gov/advisories/ICSA-15-274-01
【7】baserCMS に複数の脆弱性
情報源
Japan Vulnerability Notes JVN#79633796
baserCMS における SQL インジェクションの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN79633796/Japan Vulnerability Notes JVN#04855224
baserCMS におけるアクセス制限不備の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN04855224/
概要
baserCMS には、複数の脆弱性があります。結果として、ログイン済みのユー ザが、任意の SQL コマンドを実行したり、他のユーザの設定を変更したりす る可能性があります。 対象となるバージョンは以下の通りです。 - baserCMS 3.0.7 およびそれ以前 この問題は、baserCMS ユーザー会が提供する修正済みのバージョンに baserCMS を更新することで解決します。詳細は、baserCMS ユーザー会が提供する情報 を参照してください。
関連文書 (日本語)
baserCMSユーザー会
SQL インジェクションの脆弱性
http://basercms.net/security/JVN79633796baserCMSユーザー会
アクセス制限不備の脆弱性
http://basercms.net/security/JVN04855224
【8】「フィッシング対策セミナー 2015」開催のお知らせ
情報源
フィッシング対策協議会
フィッシング対策セミナー 2015 開催のご案内
https://www.antiphishing.jp/news/event/antiphishing_seminar2015.html
概要
フィッシング対策協議会では、「フィッシング対策セミナー 2015」を開催い たします。本セミナーでは、サイバー犯罪の動向、フィッシング詐欺の現状に 加え、実際の金融機関におけるフィッシング対応策・取組みなどをご紹介いた します。 参加費は無料ですが、事前に参加申込みが必要となります。満席になり次第、 受付終了とさせていただきますので、ご了承ください。 日時および場所: 2015年11月20日(金) 13:00 - 18:00 (受付開始 12:15) 大崎ブライトコア (JR 大崎駅 新東口) 〒141-0001 東京都品川区北品川5丁目5番15号 大崎ブライトコア3階 http://www.osaki-hall.jp/home/contact.html
■今週のひとくちメモ
○10月は「サイバーセキュリティ国際キャンペーン」
10月1日、内閣サイバーセキュリティセンター (NISC) は「サイバーセキュリ ティ国際キャンペーン」を開始しました。このキャンペーンは、毎年2月に開 催している「情報セキュリティ月間」に加えて、国際連携推進や情報セキュリ ティの普及啓発活動を行うために、2012年から毎年10月に実施されています。 キャンペーン中は、様々な関連行事が開催される予定です。
参考文献 (日本語)
内閣サイバーセキュリティセンター (NISC)
サイバーセキュリティ国際キャンペーン
http://www.nisc.go.jp/security-site/campaign/内閣サイバーセキュリティセンター (NISC)
「サイバーセキュリティ国際キャンペーン」の実施について
http://www.nisc.go.jp/press/pdf/campaign2015.pdf警察庁 サイバー犯罪対策
サイバーセキュリティ国際キャンペーン特集
https://www.npa.go.jp/cyber/international/index.html
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