JPCERT/CCでは、国内外からインシデントや脆弱性などサイバーセキュリティに関するさまざまな問題について報告をいただき、技術的な分析や問題を解決するための関係者間の調整を行い、問題から得られた知見や対策につながる情報を発信しています。問題をいち早く発見し正確な情報を提供いただける報告者（レポーター）の皆さまの活動は、JPCERT/CCが一連の活動を進めるためになくてはならないものです。インシデントや脆弱性の数が増加し、また問題が複雑・高度化している現状において、レポーターの皆さまと協力してより多くの問題を迅速に解決していくことがますます重要になっています。JPCERT/CCでは報告者の皆さまのお力添えに感謝の意をお伝えしたく、「ベストレポーター賞」を制定しました。

ベストレポーター賞は、インシデント報告と脆弱性報告のそれぞれの部門において、情報提供によりJPCERT/CCの活動に顕著な貢献をいただいた方に年1回、感謝の意を表し記念品をお贈りするものです。

【インシデント報告部門】 株式会社マルスジャパン 力 美有樹 様
	力様は長年にわたりフィッシングサイトの調査や報告の活動をされており、JPCERT/CCにも継続的に非常に多くの報告をいただいています。それらの報告は稼働中のフィッシングサイトの詳細情報や分析を含む質の高いものであり、サイトへの対応や被害の低減に直結する非常に有用なものでした。さらに力様は、JPCERT/CCが主催するコミュニティーにおいても継続的に活動され有益な情報を共有いただいており、対策の普及に多大な貢献をされました。

【脆弱性報告部門】 春山 敬宏 様
	春山様は、ご自身が発見した複数製品の脆弱性情報をご報告いただいたことに加え、JPCERT/CCがそれらの製品開発者との調整を行うにあたって技術面でのご支援や公表についての調整への多大なご協力をいただきました。1年以上におよぶ多くの利害関係者との調整でしたが、個々の製品開発者の状況に応じた適切なご支援によって、関係する複数の製品開発者による脆弱性アドバイザリの公表に繋げることができました。また、当該脆弱性に関する技術解説（テクニカルアドバイザリ）もJPCERT/CCと共同で執筆いただきました。同解説はJVNに掲載しています。

Topへ