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最終更新: 2015-12-02

Weekly Report 2015-12-02号


JPCERT-WR-2015-4601
JPCERT/CC
2015-12-02

<<< JPCERT/CC WEEKLY REPORT 2015-12-02 >>>

■11/22(日)〜11/28(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】Dell 製の機器に秘密鍵を含む信頼されたルート証明書がインストールされている問題

【2】Apache Cordova におけるアクセス制限不備の脆弱性

【3】ManageEngine Firewall Analyzer に複数の脆弱性

【4】EPSON Network Utility に権限昇格の脆弱性

【5】多くの組込み機器製品が共通の X.509 証明書や SSH ホスト鍵を使用している問題

【今週のひとくちメモ】JPCERT/CC が「CSIRTマテリアル」を更新

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2015/wr154601.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2015/wr154601.xml

【1】Dell 製の機器に秘密鍵を含む信頼されたルート証明書がインストールされている問題

情報源

CERT/CC Vulnerability Note VU#870761
Dell Foundation Services installs root certificate and private key (eDellRoot)
https://www.kb.cert.org/vuls/id/870761

CERT/CC Vulnerability Note VU#925497
Dell System Detect installs root certificate and private key (DSDTestProvider)
https://www.kb.cert.org/vuls/id/925497

概要

Dell Foundation Services (DFS) および Dell System Detect (DSD) は、ル
ート証明書およびその秘密鍵を Windows にインストールします。攻撃者は、
このルート証明書を利用して信頼された証明書を作成することで、ユーザに
なりすましたり、中間者攻撃によって通信内容を解読したりすることが可能
となり、結果として、第三者に情報が漏えいする可能性があります。

対象となる製品は以下の通りです。

- Dell Foundation Services がインストールされている Dell 製の機器
- Dell System Detect がインストールされている Dell 製の機器

なお、Dell Foundation Services (DFS) および、Dell System Detect (DSD) 
は、いくつかの Dell 製の機器にプリインストールされています。DFS は、秘
密鍵を含む eDellRoot を信頼されたルート証明書としてインストールし、DSD
は、秘密鍵を含む DSDTestProvider を信頼されたルート証明書としてインス
トールします。

この問題は、eDellRoot および DSDTestProvider を無効にすることで対策す
ることが可能です。詳細は、Dell が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#91791008
Dell Foundation Services (DFS) がルート証明書と秘密鍵 (eDellRoot) をインストールする問題
https://jvn.jp/vu/JVNVU91791008/

Japan Vulnerability Notes JVNVU#99824449
Dell System Detect (DSD) がルート証明書と秘密鍵 (DSDTestProvider) をインストールする問題
https://jvn.jp/vu/JVNVU99824449/

関連文書 (英語)

Dell US
Information on the eDellRoot and DSDTestProvider certificates and how to remove them from your Dell PC
http://www.dell.com/support/article/us/en/19/SLN300321

【2】Apache Cordova におけるアクセス制限不備の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#18889193
Apache Cordova におけるアクセス制限不備の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN18889193/

概要

Apache Cordova には脆弱性があります。Apache Cordova を使って開発された
Android アプリケーションには、ホワイトリストのアクセス制限が正しく適用
されない脆弱性が存在し、結果として、ユーザが細工された URL にアクセス
する事でホワイトリストによるアクセス制限を回避される可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Cordova Android 3.7.2 およびそれ以前

この問題は、The Apache Software Foundation が提供する修正済みのバージョン
に Apache Cordova を更新し、Android アプリケーションをリビルドすること
で解決します。詳細は、The Apache Software Foundation が提供する情報を
参照してください。

関連文書 (英語)

Apache Cordova
CVE annoucements for Cordova-Android
https://cordova.apache.org/announcements/2015/11/20/security.html

【3】ManageEngine Firewall Analyzer に複数の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#21968837
ManageEngine Firewall Analyzer におけるディレクトリトラバーサルの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN21968837/

Japan Vulnerability Notes JVN#12991684
ManageEngine Firewall Analyzer におけるアクセス制限不備の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN12991684/

概要

ManageEngine Firewall Analyzer には、複数の脆弱性があります。結果とし
て、遠隔の第三者が、サーバ上の任意のファイルを取得したり、サーバログを
取得したりする可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- ManageEngine Firewall Analyzer 8.0 より前のバージョン

この問題は、Zoho Corporation が提供する修正済みのバージョンに、
ManageEngine Firewall Analyzer を更新することで解決します。詳細は、
Zoho Corporation が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

Zoho Corporation
Release Notes :: Firewall Analyzer
https://www.manageengine.com/products/firewall/release-notes.html

【4】EPSON Network Utility に権限昇格の脆弱性

情報源

CERT/CC Vulnerability Note VU#672500
EPSON Network Utility installs EpsonBidirectionalService with insecure permissions
https://www.kb.cert.org/vuls/id/672500

概要

EPSON Network Utility には脆弱性があります。結果として、Windows にログ
イン可能なユーザが、SYSTEM 権限で任意のコードを実行する可能性がありま
す。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- EPSON Network Utility v4.10

この問題は、EPSON が提供する修正済みのバージョンに、EPSON Network Utility
を更新することで解決します。詳細は、EPSON が提供する情報を参照してくだ
さい。

関連文書 (日本語)

セイコーエプソン株式会社
製品セキュリティーに関するお知らせ
http://support.epson.net/ESN/HTML/SecurityNotification-J.html

Japan Vulnerability Notes JVNVU#93369775
EPSON Network Utility に権限昇格の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU93369775/

【5】多くの組込み機器製品が共通の X.509 証明書や SSH ホスト鍵を使用している問題

情報源

CERT/CC Vulnerability Note VU#566724
Embedded devices use non-unique X.509 certificates and SSH host keys
https://www.kb.cert.org/vuls/id/566724

概要

多くの組込み機器製品では、共通の X.509 証明書や SSH ホスト鍵が使用され
ています。結果として、ユーザのなりすましや、中間者攻撃による通信内容の
解読が可能となります。

対象製品は多岐に渡ります。詳細は各開発者が提供する情報を参照してくださ
い。

2015年12月2日現在、ほとんどの製品において対策方法は不明です。アクセス
制限を設定したり、固有の X.509 証明書や SSH ホスト鍵に変更することで、
脆弱性による影響を軽減することが可能です。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#96100360
組込み機器に固有でない X.509 証明書および SSH ホスト鍵を使用している問題
https://jvn.jp/vu/JVNVU96100360/

関連文書 (英語)

SEC Consult
House of Keys: Industry-Wide HTTPS Certificate and SSH Key Reuse Endangers Millions of Devices Worldwide
http://blog.sec-consult.com/2015/11/house-of-keys-industry-wide-https.html

■今週のひとくちメモ

○JPCERT/CC が「CSIRTマテリアル」を更新

2015年11月26日、JPCERT/CC は「CSIRTマテリアル」を更新しました。この資
料は、組織内の情報セキュリティ問題を専門に扱うインシデント対応チーム 
CSIRT (シーサート: Computer Security Incident Response Team) の構築や
運用を支援する目的で提供しているものです。

今回の更新では、組織内 CSIRT 構築のための普遍的な内容を継承しつつ、高
度サイバー攻撃 (APT) への対応などを加筆しています。これから組織内 
CSIRT の構築および運用を検討している組織だけではなく、既に組織内 CSIRT 
を運用している組織に対しても、有用な資料となっています。

参考文献 (日本語)

JPCERT/CC
CSIRTマテリアル
https://www.jpcert.or.jp/csirt_material/

■JPCERT/CC からのお願い

  • 本レポートに関するお問い合わせは editor@jpcert.or.jp 宛 にお願い致します。ただし、JPCERT/CC では、提供する情報について具体的な内容そのものについてのご質問にはお答えできない場合もあります。またバックナンバーは、以下の URL からご利用いただけます。
    https://www.jpcert.or.jp/wr/
  • 本メーリングリストの購読申込や購読停止、また登録した電子メールアドレスの変更などにつきましては、以下の URL を参照してください。
    https://www.jpcert.or.jp/announce.html
  • JPCERT/CC へのセキュリティインシデントの報告方法については以下の URLを参照してください。
    https://www.jpcert.or.jp/form/

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