JPCERT コーディネーションセンター

Weekly Report 2024-10-09号

JPCERT-WR-2024-1009
JPCERT/CC
2024-10-09

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■09/29(日)〜10/05(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】複数のCisco製品に脆弱性

【2】複数のMozilla製品に脆弱性

【3】CUPSに複数の脆弱性

【4】Google Chromeに複数の脆弱性

【5】Apache TomcatにTLSハンドシェイク処理の不備

【6】複数のセイコーエプソン製品のWeb Configに初期パスワードに関する脆弱性

【7】RevoWorksクラウドに意図しないプロセス実行が可能となる脆弱性

【8】IoT製品に対するセキュリティ要件適合評価・ラベリング制度が2025年3月から開始

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

【1】複数のCisco製品に脆弱性

情報源

https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-ndfc-cmdinj-UvYZrKfr

概要

Ciscoは同社製品における脆弱性に関するアドバイザリを計14件(Critical 1件、High 3件、Medium 10件)公開しました。対象は多岐にわたります。影響を受ける製品、バージョンなどの詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。

関連文書

https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/publicationListing.x

【2】複数のMozilla製品に脆弱性

情報源

https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2024-46/

概要

複数のMozilla製品には、脆弱性があります。Firefox、Firefox ESR、Thunderbirdが影響を受けます。この問題は、当該製品を修正済みのバージョンに更新することで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参考にしてください。

関連文書

https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2024-47/

https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2024-48/

https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2024-49/

https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2024-50/

【3】CUPSに複数の脆弱性

情報源

https://jvn.jp/vu/JVNVU91741031/

概要

インターネット印刷プロトコル(IPP)の実装であるCUPSを採用している印刷システムには複数の脆弱性があり、システム上で任意のコードあるいはコマンドが実行される可能性があります。この問題は、CUPSにおいてcups-browsedによるブラウジングサービスを無効化することで回避可能です。修正版CUPSパッケージは、各Linuxディストリビューターの提供する情報を確認してください。

関連文書

https://github.com/OpenPrinting/cups-browsed/security/advisories/GHSA-rj88-6mr5-rcw8

https://github.com/OpenPrinting/libcupsfilters/security/advisories/GHSA-w63j-6g73-wmg5

https://github.com/OpenPrinting/libppd/security/advisories/GHSA-7xfx-47qg-grp6

https://github.com/OpenPrinting/cups-filters/security/advisories/GHSA-p9rh-jxmq-gq47

https://github.com/advisories/GHSA-phc2-g348-384g

【4】Google Chromeに複数の脆弱性

情報源

https://chromereleases.googleblog.com/2024/10/stable-channel-update-for-desktop.html

概要

Google Chromeには、複数の脆弱性があります。この問題は、当該製品を修正済みのバージョンに更新することで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。

【5】Apache TomcatにTLSハンドシェイク処理の不備

情報源

https://jvn.jp/jp/JVN72148744/

概要

Apache Tomcatにはサービス運用妨害(DoS)の脆弱性があります。この問題は、当該製品を修正済みのバージョンに更新することで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。

関連文書

https://lists.apache.org/thread/wms60cvbsz3fpbz9psxtfx8r41jl6d4s

【6】複数のセイコーエプソン製品のWeb Configに初期パスワードに関する脆弱性

情報源

https://jvn.jp/vu/JVNVU95133448/

概要

セイコーエプソンが提供する製品に導入されているWeb Configには、初期状態では管理者パスワードが設定されていない脆弱性があります。この問題は、当該製品に管理者パスワードを設定することで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。

関連文書

https://www.epson.jp/support/misc_t/240930_03_oshirase.htm

https://www.epson.jp/support/misc/cautions_for_connection.htm

【7】RevoWorksクラウドに意図しないプロセス実行が可能となる脆弱性

情報源

https://jvn.jp/jp/JVN39280069/

概要

ジェイズ・コミュニケーション株式会社が提供するRevoWorksクラウドには、意図しないプロセス実行が可能となる脆弱性があります。この問題は、当該製品を修正済みのバージョンに更新することで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。

関連文書

https://jscom.jp/news-20240918/

【8】IoT製品に対するセキュリティ要件適合評価・ラベリング制度が2025年3月から開始

情報源

https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2024/press20240930.html

概要

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、IoT製品に対するセキュリティ適合性評価制度となる「セキュリティ要件適合評価およびラベリング制度(JC-STAR)」の運用を2025年3月から開始します。IPAでは、本制度の説明会を11月頃に予定しています。また、具体的な申請方法や申請料、適合基準について紹介するガイド等をIPA公式Webサイトで公開予定とのことです。

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    https://www.jpcert.or.jp/wr/
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    https://www.jpcert.or.jp/form/

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