JPCERT コーディネーションセンター

Weekly Report 2022-10-13号

JPCERT-WR-2022-4001
JPCERT/CC
2022-10-13

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■10/02(日)〜10/08(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】Microsoft Exchange Serverに複数の脆弱性

【2】複数のCisco製品に脆弱性

【3】バッファロー製ネットワーク機器に複数の脆弱性

【4】ISC DHCPに複数の脆弱性

【5】トレンドマイクロ製Deep SecurityおよびCloud One - Workload SecurityのWindows版Agentに複数の脆弱性

【6】GROWIにアクセス制限不備の脆弱性

【7】IPFireにクロスサイトスクリプティングの脆弱性

【今週のひとくちメモ】JPCERT/CCが「TLP v2の日本語版が公開されました」を公開

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※PGP署名付きテキスト版およびXML版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2022/wr224001.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2022/wr224001.xml

【1】Microsoft Exchange Serverに複数の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVNVU#96017091
Microsoft Exchange Serverに複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU96017091/

概要

Microsoft Exchange Serverには、複数の脆弱性があります。結果として、当該
製品の認証情報を持つ第三者が、権限を昇格し任意のコードを実行する可能性
があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Microsoft Exchange Server 2019
- Microsoft Exchange Server 2016
- Microsoft Exchange Server 2013

2022年10月12日時点で、この問題を修正するアップデートは公開されていません。
マイクロソフト株式会社が公開している緩和策を適用の上、アップデート公開
後には速やかに適用することを推奨します。詳細は、マイクロソフト株式会社
が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

マイクロソフト株式会社
Microsoft Exchange サーバーのゼロデイ脆弱性報告に関するお客様向けガイダンス
https://msrc-blog.microsoft.com/2022/09/30/customer-guidance-for-reported-zero-day-vulnerabilities-in-microsoft-exchange-server-ja/

関連文書 (英語)

マイクロソフト株式会社
Analyzing attacks using the Exchange vulnerabilities CVE-2022-41040 and CVE-2022-41082
https://www.microsoft.com/security/blog/2022/09/30/analyzing-attacks-using-the-exchange-vulnerabilities-cve-2022-41040-and-cve-2022-41082/

【2】複数のCisco製品に脆弱性

情報源

CISA Current Activity
Cisco Releases Security Updates for Multiple Products
https://www.cisa.gov/uscert/ncas/current-activity/2022/10/06/cisco-releases-security-updates-multiple-products

概要

複数のCisco製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、機
微な情報を窃取するなどの可能性があります。

影響を受ける製品、バージョンは多岐にわたります。詳細は、Ciscoが提供す
るアドバイザリ情報を参照してください。

この問題は、該当する製品をCiscoが提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、Ciscoが提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

Cisco
Cisco Security Advisories
https://tools.cisco.com/security/center/publicationListing.x

【3】バッファロー製ネットワーク機器に複数の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVNVU#92805279
バッファロー製ネットワーク機器における複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU92805279/

概要

株式会社バッファローが提供するネットワーク製品には、複数の脆弱性があり
ます。結果として、隣接するネットワーク上の第三者が認証を回避するなどの
可能性があります。

対象となる製品は多岐にわたります。詳細は、株式会社バッファローが提供す
る情報を参照してください。

この問題は、該当する製品を株式会社バッファローが提供する修正済みのバー
ジョンに更新することで解決します。なお、対象となる製品の中には、サポー
トが終了しアップデートが提供されない製品が含まれます。株式会社バッファ
ローが提供する情報を確認し、当該製品の使用を停止して後継製品への乗り換
えを検討してください。

関連文書 (日本語)

株式会社バッファロー
【更新】ルーター等の一部商品における複数の脆弱性とその対処方法
https://www.buffalo.jp/news/detail/20221011-01.html

【4】ISC DHCPに複数の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVNVU#96924367
ISC DHCPにおける複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU96924367/

概要

ISCが提供するISC DHCPには、複数の脆弱性があります。結果として、隣接ネッ
トワーク上の第三者がサービス運用妨害(DoS)攻撃を行う可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- ISC DHCP 4.2.0から4.4.3まで
- ISC DHCP 1.0.0から4.1-ESV-R16-P1まで

なお、ISCによると、すでにサポート対象外(EOL)となっているバージョンも
影響を受ける可能性がありますが、正式な検証はされていないとのことです。

この問題は、該当する製品をISCが提供する修正済みのバージョンに更新する
ことで解決します。詳細は、ISCが提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

Internet Systems Consortium, Inc. (ISC)
CVE-2022-2928 An option refcount overflow exists in dhcpd
https://kb.isc.org/docs/cve-2022-2928

Internet Systems Consortium, Inc. (ISC)
CVE-2022-2929 DHCP memory leak
https://kb.isc.org/docs/cve-2022-2929

【5】トレンドマイクロ製Deep SecurityおよびCloud One - Workload SecurityのWindows版Agentに複数の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVNVU#99960963
トレンドマイクロ製Deep SecurityおよびCloud One - Workload SecurityのWindows版Agentにおける複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU99960963/

概要

トレンドマイクロ製Deep SecurityおよびCloud One - Workload Securityの
Windows版Agentには、複数の脆弱性があります。結果として、第三者が機微な
情報を窃取するなどの可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- 次の製品のWindows版Agent
  - Deep Security Agent バージョン 20.0
  - Cloud One - Workload Security Agent バージョン 20.0

この問題は、該当する製品に開発者が提供するパッチを適用することで解決し
ます。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:Deep Security および Cloud One - Workload Security の Windows版Agentにおける複数の脆弱性について (2022年9月)
https://success.trendmicro.com/jp/solution/000291590

【6】GROWIにアクセス制限不備の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#00845253
GROWI におけるアクセス制限不備の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN00845253/

概要

株式会社WESEEKが提供するGROWIには、アクセス制限不備の脆弱性があります。
結果として、当該製品にログイン可能なユーザーが、非公開に設定されている
ページを閲覧するなどの可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- GROWI v5.1.4より前のバージョン(v5系)
- GROWI v4.5.25より前のバージョン(v4系)

この問題は、該当する製品を開発者が提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

株式会社WESEEK
GROWI 脆弱性対応のお知らせ (JVN#00845253)
https://weseek.co.jp/ja/news/2022/10/07/growi-private-page-can-be-viewed/

【7】IPFireにクロスサイトスクリプティングの脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#15411362
IPFire の WebUI におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN15411362/

概要

IPFire Projectが提供するIPFireには、クロスサイトスクリプティングの脆弱
性があります。結果として、当該製品を使用しているユーザーのWebブラウザー
上で、任意のスクリプトが実行される可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- IPFire 2.27 - Core Update 170より前のバージョン

この問題は、該当する製品を開発者が提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

IPFire Project
ipfire-2.x
https://github.com/ipfire/ipfire-2.x

IPFire Project
IPFire 2.27 - Core Update 170 released
https://blog.ipfire.org/post/ipfire-2-27-core-update-170-released

■今週のひとくちメモ

○JPCERT/CCが「TLP v2の日本語版が公開されました」を公開

2022年9月29日、JPCERT/CCは「TLP v2の日本語版が公開されました」と題した
ブログをJPCERT/CC Eyesで公開しました。2022年8月にFIRSTが公開したTraffic
Light Protocol(TLP)のVersion 2.0について、JPCERT/CCを含めた複数の日
本のサイバーセキュリティ関係者が協力して翻訳とレビューを行い、2022年9月
15日にFIRSTのWebサイトで日本語版が公開されました。本ブログでは、TLPの
概要とv2での変更点について解説しています。

参考文献 (日本語)

JPCERT/CC Eyes
TLP v2の日本語版が公開されました
https://blogs.jpcert.or.jp/ja/2022/09/tlp-v2.html

■JPCERT/CCからのお願い

  • 本レポートに関するお問い合わせは ew-info@jpcert.or.jp 宛 にお願い致します。ただし、JPCERT/CCでは、提供する情報について具体的な内容そのものについてのご質問にはお答えできない場合もあります。またバックナンバーは、以下のURLからご利用いただけます。
    https://www.jpcert.or.jp/wr/
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