JPCERT コーディネーションセンター

Weekly Report 2022-08-10号

JPCERT-WR-2022-3101
JPCERT/CC
2022-08-10

<<< JPCERT/CC WEEKLY REPORT 2022-08-10 >>>

■07/31(日)〜08/06(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】muhttpdにディレクトリトラバーサルの脆弱性

【2】複数のCisco製品に脆弱性

【3】複数のF5 Networks製品に脆弱性

【4】複数のVMware製品に脆弱性

【5】Kaitai Struct: compilerにサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

【今週のひとくちメモ】連載「標準から学ぶICSセキュリティ」の初回を公表

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※PGP署名付きテキスト版およびXML版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2022/wr223101.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2022/wr223101.xml

【1】muhttpdにディレクトリトラバーサルの脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVNVU#97753810
muhttpdにおけるディレクトリトラバーサルの脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU97753810/

概要

muhttpdには、ディレクトリトラバーサルの脆弱性があります。結果として、
muhttpdが動作する機器にアクセス可能な第三者が、機器内の任意のファイル
を窃取する可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- muhttpd バージョン 1.1.5およびそれ以前

この問題は、該当する製品を開発者が提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。
また、muhttpdが動作する機器を提供するベンダの情報を適宜確認してくださ
い。

関連文書 (英語)

SOURCEFORGE
muhttpd
https://sourceforge.net/projects/muhttpd/

Derek Abdine
Arris / Arris-variant DSL/Fiber router critical vulnerability exposure
https://derekabdine.com/blog/2022-arris-advisory

Software Engineering Institute
muhttpd versions 1.1.5 and earlier are vulnerable to path traversal
https://kb.cert.org/vuls/id/495801

【2】複数のCisco製品に脆弱性

情報源

CISA Current Activity
Cisco Releases Security Updates for RV Series Routers
https://www.cisa.gov/uscert/ncas/current-activity/2022/08/04/cisco-releases-security-updates-rv-series-routers

概要

複数のCisco製品には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者
が当該製品上で任意のコードを実行するなどの可能性があります。

影響を受けるバージョンは多岐にわたります。詳細は、Ciscoが提供するアド
バイザリ情報を参照してください。

この問題は、該当する製品をCiscoが提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、Ciscoが提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

Cisco
Cisco Small Business RV Series Routers Vulnerabilities
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-sb-mult-vuln-CbVp4SUR

Cisco
Cisco Webex Meetings Web Interface Vulnerabilities
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-webex-xss-frmhijck-kO3wmkuS

Cisco
Cisco Identity Services Engine Sensitive Information Disclosure Vulnerability
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-ise-pwd-WH64AhQF

Cisco
Cisco Unified Communications Manager Arbitrary File Deletion Vulnerability
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-cucm-file-delete-N2VPmOnE

Cisco
Cisco BroadWorks Application Delivery Platform Software Cross-Site Scripting Vulnerability
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-broadworks-xss-xbhfr4cD

Cisco
Cisco Email Security Appliance and Cisco Secure Email and Web Manager External Authentication Bypass Vulnerability
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-sma-esa-auth-bypass-66kEcxQD

【3】複数のF5 Networks製品に脆弱性

情報源

CISA Current Activity
F5 Releases Security Updates
https://www.cisa.gov/uscert/ncas/current-activity/2022/08/04/f5-releases-security-updates

概要

複数のF5 Networks製品には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の
第三者がサービス運用妨害(DoS)攻撃を行うなどの可能性があります。

対象となる製品は、多岐にわたります。詳細はF5 Networksが提供するアドバ
イザリ情報を参照してください。

この問題は、該当する製品をF5 Networksが提供する修正済みのバージョンに
更新することで解決します。詳細は、F5 Networksが提供する情報を参照して
ください。

関連文書 (英語)

F5 Networks
K14649763: Overview of F5 vulnerabilities (August 2022)
https://support.f5.com/csp/article/K14649763

【4】複数のVMware製品に脆弱性

情報源

CISA Current Activity
VMware Releases Security Updates
https://www.cisa.gov/uscert/ncas/current-activity/2022/08/03/vmware-releases-security-updates-0

概要

複数のVMware製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が認証
をバイパスすることで当該製品の管理者権限を取得し、任意のコードを実行す
るなどの可能性があります。

対象となる製品は次のとおりです。対象となるバージョンは多岐にわたります。
詳細はVMwareが提供するアドバイザリ情報を参照してください。

 - VMware Workspace ONE Access (Access)
 - VMware Workspace ONE Access Connector (Access Connector)
 - VMware Identity Manager (vIDM)
 - VMware Identity Manager Connector (vIDM Connector)
 - VMware vRealize Automation (vRA)
 - VMware Cloud Foundation
 - vRealize Suite Lifecycle Manager

この問題は、該当する製品をVMwareが提供する修正済みのバージョンに更新す
るか、回避策を適用することで解決します。詳細は、VMwareが提供する情報を
参照してください。

関連文書 (英語)

VMware
VMSA-2022-0021
https://www.vmware.com/security/advisories/VMSA-2022-0021.html

【5】Kaitai Struct: compilerにサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#42883072
Kaitai Struct: compiler におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN42883072/

概要

Kaitai Struct: compilerには、サービス運用妨害(DoS)の脆弱性があります。
結果として、遠隔の第三者からサービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける可能性が
あります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Kaitai Struct: compiler 0.9およびそれ以前のバージョン

この問題は、該当する製品を開発者が提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

github
kaitai-io /kaitai_struct_compiler
https://github.com/kaitai-io/kaitai_struct_compiler

github
Update SnakeYAML to 1.29 (was 1.25: vulnerable to "billion laughs")
https://github.com/kaitai-io/kaitai_struct_compiler/commit/50f80d7eca36983ca0b7f354d12656ec62e639eb

■今週のひとくちメモ

○連載「標準から学ぶICSセキュリティ」の初回を公表

2022年8月4日、JPCERT/CCは連載「標準から学ぶICSセキュリティ」の初回を公
表しました。同連載では、産業用制御システム(ICS)の現場を担当されてい
る方々や、ICSセキュリティ課題に関心をお持ちの方々に役立てていただくこ
とを目的に、ICSセキュリティの国際標準であるIEC 62443シリーズおよびその
中で定義されているセキュリティ概念を順次紹介していきます。

参考文献 (日本語)

JPCERT/CC Eyes
連載「標準から学ぶICSセキュリティ」の初回を公表しました
https://blogs.jpcert.or.jp/ja/2022/08/ics-sec-standards-01.html

■JPCERT/CCからのお願い

  • 本レポートに関するお問い合わせは ew-info@jpcert.or.jp 宛 にお願い致します。ただし、JPCERT/CCでは、提供する情報について具体的な内容そのものについてのご質問にはお答えできない場合もあります。またバックナンバーは、以下のURLからご利用いただけます。
    https://www.jpcert.or.jp/wr/
  • 本メーリングリストの購読申込や購読停止、また登録した電子メールアドレスの変更などにつきましては、以下のURLを参照してください。
    https://www.jpcert.or.jp/announce.html
  • JPCERT/CCへのセキュリティインシデントの報告方法については以下のURLを参照してください。
    https://www.jpcert.or.jp/form/

Topへ

Topへ
最新情報(RSSメーリングリストTwitter