JPCERT コーディネーションセンター

Weekly Report 2020-11-18号

JPCERT-WR-2020-4501
JPCERT/CC
2020-11-18

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■11/08(日)〜11/14(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性

【2】Google Chrome に複数の脆弱性

【3】複数の Apple 製品に脆弱性

【4】複数の Mozilla 製品に脆弱性

【5】複数の Intel 製品に脆弱性

【6】複数の Adobe 製品に脆弱性

【7】Cisco IOS XR に脆弱性

【8】複数の SAP 製品に脆弱性

【9】Replay Protected Memory Block (RPMB) プロトコルにリプレイ攻撃対策が不十分な問題

【今週のひとくちメモ】攻撃グループBlackTechが使用するLinux版マルウェア(ELF_PLEAD)について

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2020/wr204501.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2020/wr204501.xml

【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性

情報源

CISA Current Activity
Microsoft Releases November 2020 Security Updates
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2020/11/10/microsoft-releases-november-2020-security-updates

概要

複数の Microsoft 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者
が任意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は次のとおりです。

- Microsoft Windows
- Microsoft Office、Microsoft Office Services および Web Apps
- Internet Explorer
- Microsoft Edge (EdgeHTML ベース)
- Microsoft Edge (Chromium ベース)
- ChakraCore
- Microsoft Exchange Server
- Microsoft Dynamics
- Microsoft Windows Codecs Library
- Azure Sphere
- Windows Defender
- Microsoft Teams
- Azure SDK
- Azure DevOps
- Visual Studio

この問題は、Microsoft Update などを用いて、更新プログラムを適用するこ
とで解決します。詳細は、Microsoft が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

マイクロソフト株式会社
2020 年 11 月のセキュリティ更新プログラム
https://msrc.microsoft.com/update-guide/ja-jp/releaseNote/2020-Nov

JPCERT/CC 注意喚起
2020年11月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2020/at200042.html

【2】Google Chrome に複数の脆弱性

情報源

CISA Current Activity
Google Releases Security Updates for Chrome
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2020/11/12/google-releases-security-updates-chrome

概要

Google Chrome には、複数の脆弱性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Google Chrome 86.0.4240.198 より前のバージョン

この問題は、Google Chrome を Google が提供する修正済みのバージョンに更
新することで解決します。詳細は、Google が提供する情報を参照してくださ
い。

関連文書 (英語)

Google
Stable Channel Update for Desktop
https://chromereleases.googleblog.com/2020/11/stable-channel-update-for-desktop_11.html

MS-ISAC
Multiple Vulnerabilities in Google Chrome Could Allow for Arbitrary Code Execution
https://www.cisecurity.org/advisory/multiple-vulnerabilities-in-google-chrome-could-allow-for-arbitrary-code-execution_2020-154/

【3】複数の Apple 製品に脆弱性

情報源

CISA Current Activity
Apple Releases Security Updates for Multiple Products
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2020/11/13/apple-releases-security-updates-multiple-products

Japan Vulnerability Notes JVNVU#99462952
複数の Apple 製品における脆弱性に対するアップデート
https://jvn.jp/vu/JVNVU99462952/

概要

複数の Apple 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が任
意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- macOS Big Sur 11.0.1 より前のバージョン
- Safari 14.0.1 より前のバージョン
- macOS High Sierra (Security Update 2020-006 未適用)
- macOS Mojave (Security Update 2020-006 未適用)

この問題は、該当する製品を Apple が提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Apple が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Apple
Apple セキュリティアップデート
https://support.apple.com/ja-jp/HT201222

【4】複数の Mozilla 製品に脆弱性

情報源

CISA Current Activity
Mozilla Releases Security Updates for Firefox, Firefox ESR, and Thunderbird
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2020/11/10/mozilla-releases-security-updates-firefox-firefox-esr-and

概要

複数の Mozilla 製品には、脆弱性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- Mozilla Firefox 82.0.3 より前のバージョン
- Mozilla Firefox ESR 78.4.1 より前のバージョン
- Mozilla Thunderbird 78.4.2 より前のバージョン

この問題は、該当する製品を Mozilla が提供する修正済みのバージョンに更
新することで解決します。詳細は、Mozilla が提供する情報を参照してくださ
い。

関連文書 (英語)

Mozilla
Security Vulnerabilities fixed in Firefox 82.0.3, Firefox ESR 78.4.1, and Thunderbird 78.4.2
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2020-49/

【5】複数の Intel 製品に脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVNVU#98002571
Intel 製品に複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU98002571/

JPCERT/CC CyberNewsFlash
Intel 製品に関する複数の脆弱性について
https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2020111102.html

概要

Intel から複数の製品に含まれる脆弱性に対応した Intel Product Security
Center Advisories が公開されました。

詳細は、Intel が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

Intel
Intel Product Security Center Advisories
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/default.html

【6】複数の Adobe 製品に脆弱性

情報源

CISA Current Activity
Adobe Releases Security Updates for Multiple Products
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2020/11/10/adobe-releases-security-updates-multiple-products

概要

複数の Adobe 製品には、脆弱性があります。結果として、第三者が当該製品
を使用しているユーザーのブラウザ上で、任意のスクリプトを実行するなどの
可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- Adobe Connect 11.0 およびそれ以前
- Adobe Reader Mobile (Android版) 20.6 およびそれ以前

この問題は、該当する製品を Adobe が提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Adobe が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

JPCERT/CC CyberNewsFlash
複数の Adobe 製品のアップデートについて
https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2020111101.html

Adobe
Adobe Connect に関するセキュリティアップデート | APSB20-69
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/connect/apsb20-69.html

Adobe
Adobe Reader Mobile に関するセキュリティアップデート公開 | APSB20-71
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/reader-mobile/apsb20-71.html

【7】Cisco IOS XR に脆弱性

情報源

CISA Current Activity
Cisco Releases Security Update for IOS XR Software
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2020/11/10/cisco-releases-security-update-ios-xr-software

概要

Cisco IOS XR には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者がサービ
ス運用妨害 (DoS) 攻撃を行う可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- Cisco IOS XR Software 7.1.2 より前のバージョンを利用する Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ
- Cisco IOS XR Software 6.7.2 より前のバージョンを利用する Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ

この問題は、該当する製品を Cisco が提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Cisco が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

Cisco
Cisco IOS XR Software for Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Routers Slow Path Forwarding Denial of Service Vulnerability
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-xr-cp-dos-ej8VB9QY

【8】複数の SAP 製品に脆弱性

情報源

CISA Current Activity
SAP Releases November 2020 Security Updates
https://us-cert.cisa.gov/ncas/current-activity/2020/11/10/sap-releases-november-2020-security-updates

概要

複数の SAP 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が当該
製品を制御するなどの可能性があります。

対象となる製品は、多岐にわたります。詳細は SAP が提供するアドバイザリ
情報を参照してください。

この問題は、該当する製品を SAP が提供する修正済みのバージョンに更新す
ることで解決します。詳細は、SAP が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

SAP
SAP Security Patch Day - November 2020
https://wiki.scn.sap.com/wiki/pages/viewpage.action?pageId=562725571

【9】Replay Protected Memory Block (RPMB) プロトコルにリプレイ攻撃対策が不十分な問題

情報源

CERT/CC Vulnerability Note VU#231329
Replay Protected Memory Block (RPMB) protocol does not adequately defend against replay attacks
https://kb.cert.org/vuls/id/231329

概要

Replay Protected Memory Block (RPMB) プロトコルは主にフラッシュメモリ
型ストレージに使われる、読出し/書込み要求コマンドのリプレイ攻撃を防ぐ
ことを目的としたプロトコルです。RPMB プロトコルを利用するシステムには、
リプレイ攻撃に対する脆弱性があります。

使用している各製品のベンダの情報を確認し、対応を行ってください。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#97690270
Replay Protected Memory Block (RPMB) プロトコルにリプレイ攻撃対策が不十分な問題
https://jvn.jp/vu/JVNVU97690270/

■今週のひとくちメモ

○攻撃グループBlackTechが使用するLinux版マルウェア(ELF_PLEAD)について

2020年11月6日、JPCERT/CC は、攻撃グループ BlackTech が使用する Linux
版マルウェア(ELF_PLEAD)に関するブログを公開しました。

Windows OS 向けマルウェア PLEAD ダウンローダがダウンロードする PLEAD
モジュールの Linux 版マルウェア(ELF_PLEAD)が確認されています。本記事
では、Windows 版マルウェア「PLEADモジュール」と Linux 版マルウェア
「ELF_PLEAD」を比較しながら、ELF_PLEAD の特徴を紹介しています。

参考文献 (日本語)

JPCERT/CC Eyes
攻撃グループBlackTechが使用するLinux版マルウェア(ELF_PLEAD)
https://blogs.jpcert.or.jp/ja/2020/11/elf_plead.html

■JPCERT/CC からのお願い

  • 本レポートに関するお問い合わせは ew-info@jpcert.or.jp 宛 にお願い致します。ただし、JPCERT/CC では、提供する情報について具体的な内容そのものについてのご質問にはお答えできない場合もあります。またバックナンバーは、以下の URL からご利用いただけます。
    https://www.jpcert.or.jp/wr/
  • 本メーリングリストの購読申込や購読停止、また登録した電子メールアドレスの変更などにつきましては、以下の URL を参照してください。
    https://www.jpcert.or.jp/announce.html
  • JPCERT/CC へのセキュリティインシデントの報告方法については以下の URL を参照してください。
    https://www.jpcert.or.jp/form/

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