JPCERT コーディネーションセンター

Weekly Report 2020-02-19号

JPCERT-WR-2020-0701
JPCERT/CC
2020-02-19

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■02/09(日)〜02/15(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性

【2】複数の Adobe 製品に脆弱性

【3】複数の Intel 製品に脆弱性

【4】複数の Mozilla 製品に脆弱性

【5】ウイルスバスター クラウド (Windows版) にサービス運用妨害 (DoS) 攻撃の脆弱性

【6】IBM ServeRAID Manager に任意のコード実行が可能な脆弱性

【7】HtmlUnit に任意のコード実行が可能な脆弱性

【8】スマートフォンアプリ「ilbo」に認証不備の脆弱性

【今週のひとくちメモ】NICT が「NICTER観測レポート2019」を公開

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2020/wr200701.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2020/wr200701.xml

【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Microsoft Releases February 2020 Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2020/02/11/microsoft-releases-february-2020-security-updates

概要

複数の Microsoft 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者
が任意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は次のとおりです。

- Microsoft Windows
- Microsoft Edge (EdgeHTML ベース)
- Microsoft Edge (Chromium ベース)
- ChakraCore
- Internet Explorer
- Microsoft Exchange Server
- Microsoft SQL Server
- Microsoft Office、Microsoft Office Services および Web Apps
- Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツール
- Windows Surface Hub

この問題は、Microsoft Update などを用いて、更新プログラムを適用するこ
とで解決します。詳細は、Microsoft が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

マイクロソフト株式会社
2020 年 2 月のセキュリティ更新プログラム
https://portal.msrc.microsoft.com/ja-jp/security-guidance/releasenotedetail/2020-Feb

JPCERT/CC 注意喚起
2020年2月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2020/at200008.html

【2】複数の Adobe 製品に脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Adobe Releases Security Updates for Multiple Products
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2020/02/11/adobe-releases-security-updates-multiple-products

概要

複数の Adobe 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
情報を窃取したり、任意のコードを実行したりするなどの可能性があります。

対象となる製品は次のとおりです。

- Adobe Framemaker
- Adobe Acrobat DC Continuous
- Adobe Acrobat 2017 Classic 2017
- Adobe Acrobat 2015 Classic 2015
- Adobe Acrobat Reader DC Continuous
- Adobe Acrobat Reader 2017 Classic 2017
- Adobe Acrobat Reader 2015 Classic 2015
- Adobe Flash Player Desktop Runtime
- Adobe Flash Player for Google Chrome
- Adobe Flash Player for Microsoft Edge and Internet Explorer 11
- Adobe Digital Editions
- Adobe Experience Manager

この問題は、該当する製品を Adobe が提供する修正済みのバージョンに更新
することで解決します。詳細は、Adobe が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

JPCERT/CC 注意喚起
Adobe Acrobat および Reader の脆弱性 (APSB20-05) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2020/at200006.html

JPCERT/CC 注意喚起
Adobe Flash Player の脆弱性 (APSB20-06) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2020/at200007.html

JPCERT/CC CyberNewsFlash
複数の Adobe 製品のアップデートについて
https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2020021201.html

関連文書 (英語)

Adobe
Security Updates Available for Adobe Framemaker | APSB20-04
https://helpx.adobe.com/security/products/framemaker/apsb20-04.html

Adobe
Security update available for Adobe Acrobat and Reader | APSB20-05
https://helpx.adobe.com/security/products/acrobat/apsb20-05.html

Adobe
Security Bulletin for Adobe Flash Player | APSB20-06
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb20-06.html

Adobe
Security Updates Available for Adobe Digital Editions | APSB20-07
https://helpx.adobe.com/security/products/Digital-Editions/apsb20-07.html

Adobe
Security updates available for Adobe Experience Manager | APSB20-08
https://helpx.adobe.com/security/products/experience-manager/apsb20-08.html

【3】複数の Intel 製品に脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Intel Releases Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2020/02/11/intel-releases-security-updates

Japan Vulnerability Notes JVNVU#96221887
Intel 製品に複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU96221887

概要

複数の Intel 製品には、脆弱性があります。結果として、第三者が、権限を
昇格したり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行ったりするなどの可能性があ
ります。

影響を受ける製品やバージョンは多岐に渡ります。対象製品の詳細は、Intel
が提供するアドバイザリ情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

JPCERT/CC CyberNewsFlash
Intel 製品に関する複数の脆弱性について
https://www.jpcert.or.jp/newsflash/2020021202.html

関連文書 (英語)

Intel
INTEL-SA-00273: Intel Renesas Electronics USB 3.0 Driver Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00273.html

Intel
INTEL-SA-00307: Intel CSME Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00307.html

Intel
INTEL-SA-00336: Intel SGX SDK Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00336.html

Intel
INTEL-SA-00339: Intel RWC2 Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00339.html

Intel
INTEL-SA-00340: Intel MPSS Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00340.html

Intel
INTEL-SA-00341: Intel RWC3 Advisory
https://www.intel.com/content/www/us/en/security-center/advisory/intel-sa-00341.html

【4】複数の Mozilla 製品に脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Mozilla Releases Security Updates for Multiple Products
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2020/02/11/mozilla-releases-security-updates-multiple-products

概要

複数の Mozilla 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
任意のコードを実行したり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行ったりする可
能性があります。

対象となる製品およびバージョンは次のとおりです。

- Mozilla Firefox 73 より前のバージョン
- Mozilla Firefox ESR 68.5 より前のバージョン
- Mozilla Thunderbird 68.5 より前のバージョン

この問題は、該当する製品を Mozilla が提供する修正済みのバージョンに更
新することで解決します。詳細は、Mozilla が提供する情報を参照してくださ
い。

関連文書 (英語)

Mozilla
Security Vulnerabilities fixed in Firefox 73
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2020-05/

Mozilla
Security Vulnerabilities fixed in Firefox ESR68.5
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2020-06/

Mozilla
Security Vulnerabilities fixed in Thunderbird 68.5
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2020-07/

【5】ウイルスバスター クラウド (Windows版) にサービス運用妨害 (DoS) 攻撃の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#02921757
ウイルスバスター クラウド (Windows版) におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN02921757/

概要

ウイルスバスター クラウド (Windows版) には、サービス運用妨害 (DoS) 攻
撃の脆弱性があります。結果として、第三者が当該製品を無効化する可能性が
あります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- ウイルスバスター クラウド (Windows版) バージョン 15

この問題は、該当する製品をトレンドマイクロ株式会社が提供する修正済みの
バージョンに更新することで解決します。詳細は、トレンドマイクロ株式会社
が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

トレンドマイクロ株式会社
アラート/アドバイザリ:ウイルスバスター クラウドの脆弱性について (CVE-2019-19694)
https://esupport.trendmicro.com/support/vb/solution/ja-jp/1124058.aspx

【6】IBM ServeRAID Manager に任意のコード実行が可能な脆弱性

情報源

CERT/CC Vulnerability Note VU#597809
IBM ServeRAID Manager exposes unauthenticated Java Remote Method Invocation (RMI) service
https://www.kb.cert.org/vuls/id/597809/

概要

IBM ServeRAID Manager には、任意のコード実行が可能な脆弱性があります。
結果として、遠隔の第三者が、Microsoft Windows の SYSTEM 権限で任意のコー
ドを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- IBM ServeRAID Manager 9.30-17006 およびそれ以前

2020年2月18日現在、IBM ServeRAID Manager 向けの修正バージョンは提供さ
れていません。また IBM ServeRAID Manager はサポートが終了しています。
IBM はこの問題に関する回避策の情報を提供しています。詳細は、IBM が提供
する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#99571081
IBM ServeRAID Manager における任意のコード実行が可能な脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU99571081/

関連文書 (英語)

IBM
IBM ServeRAID Application CD v9.30-17006 - IBM System x and BladeCenter
https://www.ibm.com/support/pages/ibm-serveraid-application-cd-v930-17006-ibm-system-x-and-bladecenter

【7】HtmlUnit に任意のコード実行が可能な脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#34535327
HtmlUnit において任意のコードが実行可能な脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN34535327/

概要

HtmlUnit には、任意のコード実行が可能な脆弱性があります。結果として、
遠隔の第三者が、中間者攻撃などの方法により、任意の Java コードを実行す
る可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- HtmlUnit 2.37.0 より前のバージョン

この問題は、HtmlUnit を開発者が提供する修正済みのバージョンに更新する
ことで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

RBRi
HtmlUnit-2.37.0
https://github.com/HtmlUnit/htmlunit/releases/tag/2.37.0

【8】スマートフォンアプリ「ilbo」に認証不備の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#35496038
スマートフォンアプリ「ilbo」における認証不備の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN35496038/

概要

株式会社エクストランが提供するスマートフォンアプリ「ilbo」には、認証不
備の脆弱性があります。結果として、当該製品にログイン可能な第三者が、他
のユーザの映像を閲覧する可能性があります。

対象となるバージョンは次のとおりです。

- Android アプリ「ilbo」 1.1.8 より前のバージョン
- iOS アプリ「ilbo」 1.2.0 より前のバージョン

この問題は、該当する製品を株式会社エクストランが提供する修正済みのバー
ジョンに更新することで解決します。詳細は、株式会社エクストランが提供す
る情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Google Play
ilbo
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.extrun.ilbo&hl=ja

App Store
ilbo
https://apps.apple.com/jp/app/ilbo/id1116864683

■今週のひとくちメモ

○NICT が「NICTER観測レポート2019」を公開

2020年2月10日に、情報通信研究機構 (NICT) が「NICTER観測レポート2019」
を公開しました。NICTER プロジェクトの大規模サイバー攻撃観測網で、2019
年に観測されたサイバー攻撃関連通信の観測および分析結果がまとめられてい
ます。昨年と比べて約 1.5 倍の通信が観測されており、その約半分が海外組
織からの調査目的とみられるスキャンとのことです。また、Windows 関連ポー
トや IoT 機器で使用されるポートへの通信が多く観測されています。

参考文献 (日本語)

情報通信研究機構 (NICT)
NICTER観測レポート2019の公開
https://www.nict.go.jp/press/2020/02/10-1.html

■JPCERT/CC からのお願い

  • 本レポートに関するお問い合わせは ew-info@jpcert.or.jp 宛 にお願い致します。ただし、JPCERT/CC では、提供する情報について具体的な内容そのものについてのご質問にはお答えできない場合もあります。またバックナンバーは、以下の URL からご利用いただけます。
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  • JPCERT/CC へのセキュリティインシデントの報告方法については以下の URL を参照してください。
    https://www.jpcert.or.jp/form/

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