JPCERT コーディネーションセンター

Weekly Report 2016-05-11号

JPCERT-WR-2016-1801
JPCERT/CC
2016-05-11

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■04/24(日)〜05/07(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】OpenSSL に複数の脆弱性

【2】ImageMagick に任意のコードを実行可能な脆弱性

【3】Apache Struts2 に任意のコードを実行可能な脆弱性

【4】ケータイキット for Movable Type に OS コマンドインジェクションの脆弱性

【5】Firefox に複数の脆弱性

【6】NTP daemon (ntpd) に複数の脆弱性

【7】PHP に複数の脆弱性

【8】WordPress に複数の脆弱性

【9】複数の Cisco 製品に脆弱性

【10】Xcode にバッファオーバーフローの脆弱性

【11】libarchive にバッファオーバーフローの脆弱性

【12】Little CMS 2 に double-free の脆弱性

【13】Accellion File Transfer Appliance (FTA) に複数の脆弱性

【14】ManageEngine Password Manager Pro にアクセス制限不備の脆弱性

【15】SaAT Netizen にダウンロードファイル検証不備の脆弱性

【16】Allround Automations PL/SQL Developer が HTTP 経由でアップデートする問題

【17】Android アプリ「kintone mobile for Android」に複数の脆弱性

【今週のひとくちメモ】Apache Struts 2 の脆弱性を標的としたアクセスが増加

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2016/wr161801.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2016/wr161801.xml

【1】OpenSSL に複数の脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
OpenSSL Releases Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2016/05/03/OpenSSL-Releases-Security-Advisory

概要

OpenSSL には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、任意
のコードを実行したり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行ったりするなどの
可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- OpenSSL 1.0.2h より前のバージョン
- OpenSSL 1.0.1t より前のバージョン

この問題は、使用している OS のベンダや配布元が提供する修正済みのバージョン
に OpenSSL を更新することで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を
参照してください。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#93163809
OpenSSL に複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU93163809/

関連文書 (英語)

OpenSSL
OpenSSL Security Advisory [3rd May 2016]
https://www.openssl.org/news/secadv/20160503.txt

【2】ImageMagick に任意のコードを実行可能な脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
ImageMagick Vulnerability
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2016/05/04/ImageMagick-Vulnerability

概要

ImageMagick には、入力値検証不備に起因する脆弱性があります。結果として、
遠隔の第三者が、細工したコンテンツをユーザに開かせることで、任意のコー
ドを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- ImageMagick 6.9.3-10 より前のバージョン
- ImageMagick 7.0.1-1 より前のバージョン

この問題は、ImageMagick が提供する修正済みのバージョンに ImageMagick
を更新することで解決します。なお、2016年5月10日現在、本件とは別の脆弱
性の修正を行った ImageMagick 6.9.4-0 および 7.0.1-2 がリリースされてい
ます。詳細は、ImageMagick が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#92998929
ImageMagick に入力値検証不備の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU92998929/

JPCERT/CC Alert 2016-05-06
ImageMagick の脆弱性 (CVE-2016-3714) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2016/at160021.html

関連文書 (英語)

ImageMagick
ImageMagick Security Issue
http://www.imagemagick.org/discourse-server/viewtopic.php?f=4&t=29588

【3】Apache Struts2 に任意のコードを実行可能な脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVNVU#91375252
Apache Struts2 に任意のコード実行の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU91375252/

概要

Apache Struts2 には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、任
意のコードを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Struts 2.3.20 から 2.3.28 まで (Struts 2.3.20.3 および Struts 2.3.24.3 を除く)

この問題は、Apache が提供する修正済みのバージョンに Struts を更新する
ことで解決します。詳細は、Apache が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

JPCERT/CC Alert 2016-04-28
Apache Struts 2 の脆弱性 (S2-032) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2016/at160020.html

関連文書 (英語)

Apache
Apache Struts 2 Documentation S2-032
https://struts.apache.org/docs/s2-032.html

【4】ケータイキット for Movable Type に OS コマンドインジェクションの脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVNVU#92116866
ケータイキット for Movable Type に OS コマンドインジェクションの脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU92116866/

概要

ケータイキット for Movable Type には、OS コマンドインジェクションの脆
弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、任意のコードを実行する可能
性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- ケータイキット for Movable Type 1.35 から 1.641 まで

この問題は、アイデアマンズ株式会社が提供する修正済みのバージョンにケー
タイキット for Movable Type を更新することで解決します。なお、2016年5月
10日現在、本件とは別の脆弱性の修正を行ったケータイキット for Movable
Type 1.66 がリリースされています。詳細は、アイデアマンズ株式会社が提供
する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

アイデアマンズ株式会社
[重要] ケータイキット for Movable Type 1.65 の提供を開始
https://www.ideamans.com/release/20160423/

アイデアマンズ株式会社
ImageMagickの脆弱性に対応したケータイキット for Movable Type Ver.1.66の提供を開始
https://www.ideamans.com/release/20160510/

JPCERT/CC Alert 2016-04-26
ケータイキット for Movable Type の脆弱性 (CVE-2016-1204) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2016/at160019.html

【5】Firefox に複数の脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Mozilla Releases Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2016/04/26/Mozilla-Releases-Security-Updates

概要

Firefox には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、任意
のコードを実行したり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行ったりするなどの
可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Firefox 46 より前のバージョン
- Firefox ESR 38.8 より前のバージョン
- Firefox ESR 45.1 より前のバージョン

この問題は、Mozilla が提供する修正済みのバージョンに Firefox を更新す
ることで解決します。詳細は、Mozilla が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Mozilla Japan
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ (2016 年 4 月 26 日)
http://www.mozilla-japan.org/security/announce/

【6】NTP daemon (ntpd) に複数の脆弱性

情報源

CERT/CC Vulnerability Note VU#718152
NTP.org ntpd contains multiple vulnerabilities
https://www.kb.cert.org/vuls/id/718152

概要

NTP daemon (ntpd) には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
細工したパケットを送信することで、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行った
り、設定を変更したりするなどの可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- ntp-4.2.8p7 より前のバージョン

この問題は、Network Time Protocol Project が提供する修正済みのバージョン
に ntpd を更新することで解決します。詳細は、Network Time Protocol
Project が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#91176422
NTP daemon (ntpd) に複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU91176422/

関連文書 (英語)

Network Time Protocol Project
April 2016 NTP-4.2.8p7 Security Vulnerability Announcement (Medium)
http://support.ntp.org/bin/view/Main/SecurityNotice#April_2016_NTP_4_2_8p7_Security

【7】PHP に複数の脆弱性

情報源

PHP Group
PHP 7.0.6 Released
https://secure.php.net/archive/2016.php#id2016-04-29-1

PHP Group
PHP 5.6.21 is available
https://secure.php.net/archive/2016.php#id2016-04-28-2

PHP Group
PHP 5.5.35 Release
https://secure.php.net/archive/2016.php#id2016-04-28-1

概要

PHP には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、任意のコー
ドを実行したり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行ったりするなどの可能性
があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- PHP 7.0.6 より前のバージョン
- PHP 5.6.21 より前のバージョン
- PHP 5.5.35 より前のバージョン

この問題は、開発者や配布元が提供する修正済みのバージョンに PHP を更新
することで解決します。詳細は、開発者や配布元が提供する情報を参照してく
ださい。

関連文書 (英語)

PHP Group
PHP 7 ChangeLog Version 7.0.6
https://secure.php.net/ChangeLog-7.php#7.0.6

PHP Group
PHP 5 ChangeLog Version 5.6.21
https://secure.php.net/ChangeLog-5.php#5.6.21

PHP Group
PHP 5 ChangeLog Version 5.5.35
https://secure.php.net/ChangeLog-5.php#5.5.35

【8】WordPress に複数の脆弱性

情報源

WordPress.org
WordPress 4.5.2 セキュリティリリース
https://ja.wordpress.org/2016/05/07/wordpress-4-5-2/

概要

WordPress には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、ユー
ザのブラウザ上で任意のスクリプトを実行するなどの可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- WordPress 4.5.2 より前のバージョン

この問題は、WordPress が提供する修正済みのバージョンに WordPress を更
新することで解決します。詳細は、WordPress が提供する情報を参照してくだ
さい。

【9】複数の Cisco 製品に脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Cisco Releases Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2016/05/04/Cisco-Releases-Security-Updates

概要

複数の Cisco 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
設定を変更したり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行ったりする可能性があ
ります。

対象となる製品およびバージョンは以下の通りです。

- TelePresence EX シリーズ
- TelePresence Integrator C シリーズ
- TelePresence MX シリーズ
- TelePresence Profile シリーズ
- TelePresence SX シリーズ
- TelePresence SX Quick Set シリーズ
- TelePresence VX Clinical Assistant
- TelePresence VX Tactical
- Cisco ASA 5585-X FirePOWER SSP 向け Firepower System Software
- Cisco FirePOWER 7000 シリーズアプライアンス
- Cisco FirePOWER 8000 シリーズアプライアンス
- Cisco FirePOWER 7000 シリーズアプライアンスのネットワーク向け Cisco AMP(高度なマルウェア防御)
- Cisco FirePOWER 8000 シリーズアプライアンスのネットワーク向け Cisco AMP(高度なマルウェア防御)

この問題は、Cisco が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新す
ることで解決します。詳細は、Cisco が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

Cisco Security Advisory
Cisco TelePresence XML Application Programming Interface Authentication Bypass Vulnerability
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20160504-tpxml

Cisco Security Advisory
Cisco Adaptive Security Appliance with FirePOWER Services Kernel Logging Denial of Service Vulnerability
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20160504-fpkern

Cisco Security Advisory
Cisco FirePOWER System Software Packet Processing Denial of Service Vulnerability
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20160504-firepower

【10】Xcode にバッファオーバーフローの脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Apple Releases Security Update
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2016/05/03/Apple-Releases-Security-Update

概要

Xcode には、ヒープバッファオーバーフローの脆弱性があります。結果として、
遠隔の第三者が、任意のコードを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Xcode 7.3.1 より前のバージョン

この問題は、Apple が提供する修正済みのバージョンに Xcode を更新するこ
とで解決します。詳細は、Apple が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

Apple
About the security content of Xcode 7.3.1
https://support.apple.com/en-us/HT206338

【11】libarchive にバッファオーバーフローの脆弱性

情報源

CERT/CC Vulnerability Note VU#862384
libarchive contains a heap-based buffer overflow due to improper input validation
https://www.kb.cert.org/vuls/id/862384

概要

libarchive には、入力値検証不備に起因するバッファオーバーフローの脆弱
性があります。結果として、遠隔の第三者が、細工した ZIP ファイルをユー
ザに解凍させることで、任意のコードを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- libarchive version 3.2.0 より前のバージョン

この問題は、開発者が提供する修正済みのバージョンに libarchive を更新す
ることで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#93657776
libarchive の入力値検証不備に起因するバッファオーバーフローの脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU93657776/

関連文書 (英語)

Github
Issue #656: Fix CVE-2016-1541, VU#862384
https://github.com/libarchive/libarchive/commit/d0331e8e5b05b475f20b1f3101fe1ad772d7e7e7

【12】Little CMS 2 に double-free の脆弱性

情報源

CERT/CC Vulnerability Note VU#369800
Little CMS 2 DefaultICCintents double-free vulnerability
http://www.kb.cert.org/vuls/id/369800

概要

Little CMS 2 には、double-free の脆弱性があります。結果として、遠隔の
第三者が、細工した ICC プロファイルをユーザに処理させることで、任意の
コードを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Little CMS 2.5 およびそれ以前の 2 系 (liblcms2)

この問題は、開発者や使用している OS のベンダ、配布元が提供する修正済み
のバージョンに Little CMS 2 を更新することで解決します。詳細は、開発者
が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#92923836
Little CMS 2 の DefaultICCintents 関数に double-free の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU92923836/

Ubuntu
USN-2961-1: Little CMS vulnerability
http://www.ubuntu.com/usn/usn-2961-1/

【13】Accellion File Transfer Appliance (FTA) に複数の脆弱性

情報源

CERT/CC Vulnerability Note VU#505560
Accellion File Transfer Appliance (FTA) contains multiple vulnerabilities
https://www.kb.cert.org/vuls/id/505560

概要

Accellion File Transfer Appliance (FTA) には、脆弱性があります。結果と
して、遠隔の第三者が、任意のコードを実行したり、情報を取得したりする可
能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Accellion File Transfer Appliance、FTA_9_12_40 より前のバージョン

この問題は、Accellion が提供する修正済みのバージョンに FTA を更新する
ことで解決します。詳細は、Accellion が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#92314939
Accellion File Transfer Appliance (FTA) に複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU92314939/

【14】ManageEngine Password Manager Pro にアクセス制限不備の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVNVU#90405898
ManageEngine Password Manager Pro にアクセス制限不備の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU90405898/

概要

ManageEngine Password Manager Pro には、アクセス制限不備の脆弱性があり
ます。結果として、当該製品のユーザが、他のユーザのパスワード履歴を取得
する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Password Manager Pro 8.3.0 (Build 8303)
- Password Manager Pro 8.4.0 (Build 8400, 8401, 8402)

この問題は、Zoho Corporation が提供する修正済みのバージョンに Password
Manager Pro を更新することで解決します。詳細は、Zoho Corporation が提
供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

ManageEngine Password Manager Pro - Release Notes
Password Manager Pro Release 8.4 (8403) (April, 2016)
https://www.manageengine.com/products/passwordmanagerpro/release-notes.html

【15】SaAT Netizen にダウンロードファイル検証不備の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVNVU#97339542
SaAT Netizen にダウンロードファイル検証不備の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU97339542/

概要

SaAT Netizen には、ダウンロードファイル検証不備の脆弱性があります。結
果として、遠隔の第三者が、不正なファイルをユーザにダウンロードさせたり、
実行させたりする可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- SaAT Netizen インストーラ ver.1.2.0.424 およびそれ以前
- SaAT Netizen ver.1.2.0.8 (Build427) およびそれ以前

この問題は、問題のあるバージョンの SaAT Netizen をアンインストールした
上で、ネットムーブ株式会社が提供する修正済みのバージョンをインストール
することで解決します。詳細は、ネットムーブ株式会社が提供する情報を参照
してください。

関連文書 (日本語)

ネットムーブ株式会社
SaAT Netizen セキュリティアップデートのお知らせ
http://www.saat.jp/information/netizen/2016/0426_security_update_info.php

【16】Allround Automations PL/SQL Developer が HTTP 経由でアップデートする問題

情報源

CERT/CC Vulnerability Note VU#229047
Allround Automations PL/SQL Developer v11 performs updates over HTTP
https://www.kb.cert.org/vuls/id/229047

概要

Allround Automations PL/SQL Developer には、HTTP 経由でアップデートす
る問題があります。結果として、遠隔の第三者が、中間者攻撃を行うことで、
任意のコードを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- PL/SQL Developer version 11

この問題は、Allround Automations が提供する修正済みのバージョンに
PL/SQL Developer を更新することで解決します。詳細は、Allround
Automations が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#95625579
Allround Automations PL/SQL Developer が HTTP 経由でアップデートする問題
https://jvn.jp/vu/JVNVU95625579/

関連文書 (英語)

Allround Automations
April 22, 2016 - Version 11.0.6 released
https://www.allroundautomations.com/plsqldevnew.html#table68

【17】Android アプリ「kintone mobile for Android」に複数の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#89026267
Android アプリ「kintone mobile for Android」における情報管理不備の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN89026267/

Japan Vulnerability Notes JVN#91816422
Android アプリ「kintone mobile for Android」における SSL サーバ証明書の検証不備の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN91816422/

概要

Android アプリ「kintone mobile for Android」には、複数の脆弱性がありま
す。結果として、遠隔の第三者が、認証情報を取得したり、中間者攻撃を行う
ことで暗号通信を盗聴したりするなどの可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Android アプリ「kintone mobile for Android」 1.0.0 から 1.0.5 まで

この問題は、サイボウズ株式会社が提供する修正済みのバージョンに Android
アプリ「kintone mobile for Android」を更新することで解決します。詳細は、
サイボウズ株式会社が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

サイボウズ
[CyVDB-1045]認証情報に関する情報漏えいの脆弱性
https://support.cybozu.com/ja-jp/article/9479

サイボウズ
[CyVDB-1114]SSLサーバー証明書の検証不備の脆弱性
https://support.cybozu.com/ja-jp/article/9480

■今週のひとくちメモ

○Apache Struts 2 の脆弱性を標的としたアクセスが増加

2016年4月27日、警察庁は、「Apache Struts 2の脆弱性を標的としたアクセス
の観測について」を公開しました。この文書によれば、本号【3】で紹介した
「Apache Struts2 に任意のコードを実行可能な脆弱性」を標的としていると
思われるアクセスが増加しているとのことです。修正済みのバージョンに
Apache Struts を更新することを強く推奨します。

参考文献 (日本語)

警察庁
Apache Struts 2の脆弱性を標的としたアクセスの観測について
https://www.npa.go.jp/cyberpolice/detect/pdf/20160427.pdf

■JPCERT/CC からのお願い

  • 本レポートに関するお問い合わせは editor@jpcert.or.jp 宛 にお願い致します。ただし、JPCERT/CC では、提供する情報について具体的な内容そのものについてのご質問にはお答えできない場合もあります。またバックナンバーは、以下の URL からご利用いただけます。
    https://www.jpcert.or.jp/wr/
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  • JPCERT/CC へのセキュリティインシデントの報告方法については以下の URLを参照してください。
    https://www.jpcert.or.jp/form/

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