JPCERT コーディネーションセンター

Weekly Report 2016-02-17号

JPCERT-WR-2016-0701
JPCERT/CC
2016-02-17

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■02/07(日)〜02/13(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性

【2】複数の Adobe 製品に脆弱性

【3】Cisco Adaptive Security Appliance (ASA) にバッファオーバーフローの脆弱性

【4】Firefox に複数の脆弱性

【5】Node.js に複数の脆弱性

【今週のひとくちメモ】経済産業省が「秘密情報の保護ハンドブック〜企業価値向上に向けて〜」公開

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2016/wr160701.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2016/wr160701.xml

【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Microsoft Releases February 2016 Security Bulletin
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2016/02/09/Microsoft-Releases-February-2016-Security-Bulletin

概要

複数の Microsoft 製品には脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
任意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は以下の通りです。

- Microsoft Windows
- Internet Explorer
- Microsoft Edge
- Microsoft Office
- Microsoft Office Services および Web Apps
- Microsoft サーバー ソフトウェア
- Microsoft .NET Framework
- Microsoft Windows Adobe Flash Player

この問題は、Microsoft Update 等を用いて、セキュリティ更新プログラムを
適用することで解決します。詳細は、Microsoft が提供する情報を参照してく
ださい。

関連文書 (日本語)

マイクロソフト株式会社
2016 年 2 月のマイクロソフト セキュリティ情報の概要
https://technet.microsoft.com/library/security/ms16-feb

JPCERT/CC Alert 2016-02-10
2016年2月 Microsoft セキュリティ情報 (緊急 6件含) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2016/at160007.html

【2】複数の Adobe 製品に脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Adobe Releases Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2016/02/09/Adobe-Releases-Security-Updates-Connect-Experience-Manager-Flash

概要

複数の Adobe 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が任
意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは以下の通りです。

- Adobe Photoshop CC 16.1.1 (2015.1.1) およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Bridge CC 6.1.1 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Flash Player デスクトップランタイム 20.0.0.286 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Flash Player 継続サポートリリース 18.0.0.326 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Flash Player 11.2.202.559 およびそれ以前 (Linux 版)
- Adobe AIR デスクトップランタイム 20.0.0.233 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe AIR SDK 20.0.0.233 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版、Android 版、iOS 版)
- Adobe AIR SDK & Compiler 20.0.0.233  およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版、Android 版、iOS 版)
- Adobe Experience Manager 6.1.0 およびそれ以前 (Windows 版、UNIX 版、Linux 版、OS X 版)
- Adobe Experience Manager 6.0.0 およびそれ以前 (Windows 版、UNIX 版、Linux 版、OS X 版)
- Adobe Experience Manager 5.6.1 およびそれ以前 (Windows 版、UNIX 版、Linux 版、OS X 版)
- Adobe Connect 9.4.2 およびそれ以前 (Windows 版)

この問題は、Adobe が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新す
ることで解決します。詳細は、Adobe が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Adobe セキュリティ情報
Adobe Photoshop CC および Bridge CC で利用できるセキュリティアップデート
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/photoshop/apsb16-03.html

Adobe セキュリティ情報
Adobe Flash Player に関するセキュリティアップデート公開
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/flash-player/apsb16-04.html

Adobe セキュリティ情報
Adobe Experience Manager 用のセキュリティアップデート公開
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/experience-manager/apsb16-05.html

Adobe セキュリティ情報
Adobe Connect 用のセキュリティアップデート公開
https://helpx.adobe.com/jp/security/products/connect/apsb16-07.html

JPCERT/CC Alert 2016-02-10
Adobe Flash Player の脆弱性 (APSB16-04) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2016/at160008.html

【3】Cisco Adaptive Security Appliance (ASA) にバッファオーバーフローの脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Cisco Releases Security Update
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2016/02/10/Cisco-Releases-Security-Update

概要

Cisco Adaptive Security Appliance (ASA) には、バッファオーバーフローの
脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、細工した UDP パケットを
送信することで、任意のコードを実行する可能性があります。

対象となる製品は以下の通りです。

- IKEv1 または IKEv2 を使って VPN を終端する Cisco ASA 製品

この問題は、Cisco が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新す
ることで解決します。詳細は、Cisco が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Cisco Adaptive Security Appliance (ASA) の IKEv1 と IKEv2 の処理にバッファオーバーフローの脆弱性
Japan Vulnerability Notes JVNVU#90170158
https://jvn.jp/vu/JVNVU90170158/

関連文書 (英語)

Cisco Security Advisory
Cisco ASA Software IKEv1 and IKEv2 Buffer Overflow Vulnerability
https://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20160210-asa-ike

【4】Firefox に複数の脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Mozilla Releases Security Updates
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2016/02/11/Mozilla-Releases-Security-Updates

概要

Firefox には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、任意
のコードを実行したり、ユーザを細工したページへ誘導することで情報を取得
したりするなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは以下の通りです。

- Firefox 44.0.2 より前のバージョン
- Firefox ESR 38.6.1 より前のバージョン

この問題は、Mozilla が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新
することで解決します。詳細は、Mozilla が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ 2016-13
サービスワーカーとプラグインの併用による同一配信元違反
http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2016/mfsa2016-13.html

Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ 2016-14
Graphite 2 における脆弱性
http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2016/mfsa2016-14.html

【5】Node.js に複数の脆弱性

情報源

Node.js
February 2016 Security Release Summary
https://nodejs.org/en/blog/vulnerability/february-2016-security-releases/

概要

Node.js には複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が HTTP 
リクエストスマグリング攻撃や HTTP レスポンス分割攻撃を行う可能性があり
ます。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Node.js v0.10.42 (Maintenance) より前のバージョン
- Node.js v0.12.10 (LTS) より前のバージョン
- Node.js v4.3.0 (LTS) より前のバージョン
- Node.js v5.6.0 (Stable) より前のバージョン

この問題は、Node.js が提供する修正済みのバージョンに Node.js を更新す
ることで解決します。詳細は、Node.js が提供する情報を参照してください。

■今週のひとくちメモ

○経済産業省が「秘密情報の保護ハンドブック〜企業価値向上に向けて〜」公開

2016年2月8日、経済産業省は、「秘密情報の保護ハンドブック〜企業価値向上
に向けて〜」を公開しました。このハンドブックは、経営者や企業の担当者が
秘密情報の管理を行う際の参考となるよう、情報の整理の仕方や、その漏えい
対策、漏えいした場合の対応方法などをまとめたものです。

参考文献 (日本語)

経済産業省
秘密情報の保護ハンドブック〜企業価値向上に向けて〜
http://www.meti.go.jp/policy/economy/chizai/chiteki/pdf/handbook/full.pdf

経済産業省
「秘密情報の保護ハンドブック〜企業価値向上に向けて〜」を策定しました!
http://www.meti.go.jp/press/2015/02/20160208003/20160208003.html

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    https://www.jpcert.or.jp/wr/
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