JPCERT コーディネーションセンター

Weekly Report 2015-11-18号

JPCERT-WR-2015-4401
JPCERT/CC
2015-11-18

<<< JPCERT/CC WEEKLY REPORT 2015-11-18 >>>

■11/08(日)〜11/14(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性

【2】Adobe Flash Player および Adobe AIR に複数の脆弱性

【3】Symantec Endpoint Protection に複数の脆弱性

【4】PowerDNS Authoritative Server にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

【5】pWebManager に OS コマンドインジェクションの脆弱性

【今週のひとくちメモ】無線 / 有線 LAN ルータを使用する際はデフォルトのパスワードの変更を

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2015/wr154401.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2015/wr154401.xml

【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Microsoft Releases November 2015 Security Bulletin
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2015/11/10/Microsoft-Releases-November-2015-Security-Bulletin

概要

複数の Microsoft 製品には脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
任意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は以下の通りです。

- Microsoft Windows
- Internet Explorer
- Microsoft Edge
- Microsoft Office
- Microsoft Office Services および Web Apps
- Microsoft Lync
- Skype for Business
- Microsoft .NET Framework

この問題は、Microsoft Update 等を用いて、更新プログラムを適用すること
で解決します。詳細は、Microsoft が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

マイクロソフト株式会社
2015 年 11 月のマイクロソフト セキュリティ情報の概要
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/security/ms15-nov

JPCERT/CC Alert 2015-11-11
2015年11月 Microsoft セキュリティ情報 (緊急 4件含) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2015/at150039.html

【2】Adobe Flash Player および Adobe AIR に複数の脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Adobe Releases Security Updates for Flash Player
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2015/11/10/Adobe-Releases-Security-Updates-Flash-Player

概要

Adobe Flash Player および Adobe AIR には複数の脆弱性があります。結果と
して、遠隔の第三者が、任意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは以下の通りです。

- Adobe Flash Player デスクトップランタイム 19.0.0.226 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Flash Player 継続サポートリリース 18.0.0.255 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Flash Player 11.2.202.540 およびそれ以前 (Linux 版)
- Adobe AIR デスクトップランタイム 19.0.0.213 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe AIR SDK 19.0.0.213 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版、Android 版、iOS 版)
- Adobe AIR SDK & Compiler 19.0.0.213  およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版、Android 版、iOS 版)
- Adobe AIR 19.0.0.190 およびそれ以前 (Android 版)

この問題は、Adobe が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新す
ることで解決します。詳細は、Adobe が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

JPCERT/CC Alert 2015-11-11
Adobe Flash Player の脆弱性 (APSB15-28) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2015/at150040.html

関連文書 (英語)

Adobe Security Bulletin
Security updates available for Adobe Flash Player
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb15-28.html

【3】Symantec Endpoint Protection に複数の脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Symantec Releases Security Update
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2015/11/09/Symantec-Releases-Security-Update

概要

Symantec Endpoint Protection には、複数の脆弱性があります。結果として、
遠隔の第三者が、任意のコードを実行する可能性があります。

対象となる製品は以下の通りです。

- Symantec Endpoint Protection マネージャー
- Symantec Endpoint Protection クライアント

この問題は、Symantec が提供する修正済みのバージョンに Symantec Endpoint
Protection を更新することで解決します。詳細は、Symantec が提供する情報
を参照してください。

関連文書 (英語)

Symantec Security Response
Security Advisories Relating to Symantec Products - Symantec Endpoint Protection Elevation of Privilege Issues
http://www.symantec.com/security_response/securityupdates/detail.jsp?fid=security_advisory&pvid=security_advisory&year=&suid=20151109_00

【4】PowerDNS Authoritative Server にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

情報源

株式会社日本レジストリサービス (JPRS)
PowerDNS Authoritative Serverの脆弱性(DNSサービスの停止)について(2015年11月11日公開) - バージョンアップを強く推奨 -
http://jprs.jp/tech/security/2015-11-11-powerdns-vuln-packetparsing.html

概要

PowerDNS Authoritative Server には、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が
あります。結果として、遠隔の第三者が、細工した問い合わせを送信すること
で、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行う可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- PowerDNS Authoritative Server 3.4.4 から 3.4.6

この問題は、開発者が提供する修正済みのバージョンに PowerDNS Authoritative
Server を更新することで解決します。詳細は、開発者が提供する情報を参照
してください。

関連文書 (英語)

PowerDNS
PowerDNS Security Advisory 2015-03: Packet parsing bug can lead to crashes
https://doc.powerdns.com/md/security/powerdns-advisory-2015-03/

【5】pWebManager に OS コマンドインジェクションの脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#25323093
pWebManager における OS コマンドインジェクションの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN25323093/

概要

pWebManager には、OS コマンドインジェクションの脆弱性があります。結果
として、編集者としてログインする権限を持つユーザが、任意のコードを実行
する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- pWebManager 3.3.9a およびそれ以前
- UTF-8 版 pWebManager 3.3.9a およびそれ以前
- PHP4 用 pWebManager 2.2.2 およびそれ以前

この問題は、ピーシーエッグ株式会社が提供する修正済みのバージョンに pWebManager
を更新することで解決します。詳細は、ピーシーエッグ株式会社が提供する情
報を参照してください。

関連文書 (日本語)

pWebManager
国産オープンソースホームページ更新システム pWebManager
http://www.pwebmanager.org/index.html

■今週のひとくちメモ

○無線 / 有線 LAN ルータを使用する際はデフォルトのパスワードの変更を

市販されている無線 / 有線 LAN ルータの多くは、工場出荷時に製品共通の仮
パスワードが設定されています。このパスワードはマニュアル等に記載されて
いて入手が容易なため、変更せずに使用を開始すると外部から不正にアクセス
される可能性があります。使用を開始する前に、必ずパスワードを変更するよ
うにしてください。

参考文献 (日本語)

バッファロー
Wi-Fi(無線LAN)/有線LANルーターをご利用のお客様へ 管理パスワード変更のお願い
http://buffalo.jp/support_s/t20151110.html

■JPCERT/CC からのお願い

  • 本レポートに関するお問い合わせは editor@jpcert.or.jp 宛 にお願い致します。ただし、JPCERT/CC では、提供する情報について具体的な内容そのものについてのご質問にはお答えできない場合もあります。またバックナンバーは、以下の URL からご利用いただけます。
    https://www.jpcert.or.jp/wr/
  • 本メーリングリストの購読申込や購読停止、また登録した電子メールアドレスの変更などにつきましては、以下の URL を参照してください。
    https://www.jpcert.or.jp/announce.html
  • JPCERT/CC へのセキュリティインシデントの報告方法については以下の URLを参照してください。
    https://www.jpcert.or.jp/form/

Topへ

Topへ
最新情報(RSSメーリングリストTwitter