JPCERT コーディネーションセンター

Weekly Report 2014-12-10号

JPCERT-WR-2014-4801
JPCERT/CC
2014-12-10

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■11/30(日)〜12/06(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】Mozilla 製品群に複数の脆弱性

【2】複数の VMWare 製品に脆弱性

【3】IBM Tivoli Endpoint Manager Mobile Device Management (MDM) に任意のコードが実行される脆弱性

【4】SEIL シリーズに複数の脆弱性

【5】LG Electronics 製モバイルアクセスルータにアクセス制限不備の脆弱性

【今週のひとくちメモ】日本版「STOP. THINK. CONNECT.」サイト公開

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2014/wr144801.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2014/wr144801.xml

【1】Mozilla 製品群に複数の脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Mozilla Releases Security Updates for Firefox and Thunderbird
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2014/12/02/Mozilla-Releases-Security-Updates-Firefox-and-Thunderbird

概要

Mozilla 製品群には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
任意のコードを実行したり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行ったりする可
能性があります。

対象となる製品およびバージョンは以下の通りです。

- Firefox 34 より前のバージョン
- Firefox ESR 31.3 より前のバージョン
- Thunderbird 31.3 より前のバージョン

この問題は、Mozilla が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新
することで解決します。詳細については、Mozilla が提供する情報を参照して
下さい。

関連文書 (日本語)

Mozilla Japan
Mozilla Foundation セキュリティアドバイザリ (2014 年 12 月 2 日)
http://www.mozilla-japan.org/security/announce/

【2】複数の VMWare 製品に脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
VMware Releases Security Updates for vCenter Server, vCenter Server Appliance, and ESXi
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2014/12/05/VMware-Releases-Security-Updates-vCenter-Server-vCenter-Server

概要

複数の VMWare 製品には脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、中
間者攻撃を実行したり、ユーザのブラウザ上で任意のスクリプトを実行したり
する可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは以下の通りです。

- VMware vCenter Server Appliance 5.1 Update 3 より前のバージョン
- VMware vCenter Server 5.5 Update 2 より前のバージョン
- VMware vCenter Server 5.1 Update 3 より前のバージョン
- VMware vCenter Server 5.0 Update 3c より前のバージョン
- VMware ESXi 5.1 において patch ESXi510-201412101-SG を未適用のもの

この問題は、VMware が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新
することで解決します。なお、一部の製品およびバージョンではパッチが提供
されていません。詳細については、VMware が提供する情報を参照して下さい。

関連文書 (英語)

VMware Security Advisories
VMware vSphere product updates address security vulnerabilities
https://www.vmware.com/security/advisories/VMSA-2014-0012.html

【3】IBM Tivoli Endpoint Manager Mobile Device Management (MDM) に任意のコードが実行される脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
IBM Releases Security Update for MDM
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2014/12/04/IBM-Releases-Security-Update-MDM

概要

IBM Tivoli Endpoint Manager Mobile Device Management (MDM) には、任意
のコードが実行される脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、細工
した Cookie を使って任意のコードを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- IBM Tivoli Endpoint Manager Mobile Device Management 9.0.60100 より前のバージョン

この問題は、IBM が提供する修正済みのバージョンに IBM Tivoli Endpoint
Manager Mobile Device Management を更新することで解決します。詳細につ
いては、IBM が提供する情報を参照して下さい。

関連文書 (英語)

IBM
Security Bulletin: Unauthenticated Remote Code Execution in IBM Endpoint Manager Mobile Device Management (CVE-2014-6140)
https://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21691701

【4】SEIL シリーズに複数の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#04895240
SEIL シリーズルータにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN04895240/

Japan Vulnerability Notes JVN#21907573
SEIL シリーズルータにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN21907573/

概要

SEIL シリーズには、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行う可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- SEIL/x86 Fuji 1.00 から 3.22 まで
- SEIL/X1 1.00 から 4.62 まで
- SEIL/X2 1.00 から 4.62 まで
- SEIL/B1 1.00 から 4.62 まで
- SEIL/Turbo 1.82 から 2.18 まで
- SEIL/neu 2FE Plus 1.82 から 2.18 まで

この問題は、株式会社インターネットイニシアティブが提供する修正済みのバー
ジョンにファームウェアを更新することで解決します。詳細については、株式
会社インターネットイニシアティブが提供する情報を参照して下さい。

関連文書 (日本語)

株式会社インターネットイニシアティブ
NTPサーバがクライアントに対してレスポンスを送信し続ける脆弱性
http://www.seil.jp/support/security/a01510.html

株式会社インターネットイニシアティブ
GREおよびMPPEパケットの受信処理の脆弱性
http://www.seil.jp/support/security/a01511.html

【5】LG Electronics 製モバイルアクセスルータにアクセス制限不備の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#71762315
LG Electronics 製モバイルアクセスルータにアクセス制限不備の脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN71762315/

概要

LG Electronics 製モバイルアクセスルータの Web 管理インタフェースには、
アクセス制限不備の脆弱性があります。結果として、機器にアクセス可能な第
三者が、認証を回避して機器の情報を取得する可能性があります。

対象となる製品は以下の通りです。

- L-09C
- L-03E
- L-04D

この問題は、株式会社NTTドコモが提供する修正済みのバージョンに該当する
製品を更新することで解決します。詳細については、株式会社NTTドコモが提
供する情報を参照して下さい。

関連文書 (日本語)

株式会社NTTドコモ
L-09Cの製品アップデート情報
https://www.nttdocomo.co.jp/support/utilization/product_update/list/l09c/

株式会社NTTドコモ
L-03Eの製品アップデート情報
https://www.nttdocomo.co.jp/support/utilization/product_update/list/l03e/

株式会社NTTドコモ
L-04Dの製品アップデート情報
https://www.nttdocomo.co.jp/support/utilization/product_update/list/l04d/

■今週のひとくちメモ

○日本版「STOP. THINK. CONNECT.」サイト公開

フィッシング対策協議会は12月3日、日本版「STOP. THINK. CONNECT.」サイト
を公開しました。

「STOP. THINK. CONNECT.」は、世界的なフィッシング対策ワーキンググルー
プ Anti-Phishing Working Group (APWG) とアメリカで活動している
National Cyber Security Alliance (NCSA) を中心とした連合体による、国際
的なセキュリティ普及啓発キャンペーンです。

日本版「STOP. THINK. CONNECT.」サイトでは、インターネットセキュリティ
に関する学習資料の公開や、特定のテーマについてのキャンペーンなどが行わ
れる予定です。

参考文献 (日本語)

STOP. THINK. CONNECT.
Stop Think Connect
http://stopthinkconnect.jp/

フィッシング対策協議会
フィッシング対策協議会、日本版 「STOP. THINK. CONNECT.」 を公開
https://www.antiphishing.jp/news/info/web_stop_think_connect.html

■JPCERT/CC からのお願い

  • 本レポートに関するお問い合わせは editor@jpcert.or.jp 宛 にお願い致します。ただし、JPCERT/CC では、提供する情報について具体的な内容そのものについてのご質問にはお答えできない場合もあります。またバックナンバーは、以下の URL からご利用いただけます。
    https://www.jpcert.or.jp/wr/
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    https://www.jpcert.or.jp/form/

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