JPCERT コーディネーションセンター

Weekly Report 2013-01-09号

JPCERT-WR-2013-0101
JPCERT/CC
2013-01-09

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■12/23(日)〜01/05(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】Microsoft Internet Explorer に脆弱性

【2】IBM SPSS Modeler の XML ドキュメントの構文解析に脆弱性

【3】Asterisk にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

【4】情報セキュリティシンポジウム道後2013 参加者募集中

【今週のひとくちメモ】D.ROOT-SERVERS.NET の IP アドレス更新その後

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2013/wr130101.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2013/wr130101.xml

【1】Microsoft Internet Explorer に脆弱性

情報源

US-CERT Vulnerability Note VU#154201
Microsoft Internet Explorer CButton use-after-free vulnerability
http://www.kb.cert.org/vuls/id/154201

概要

Microsoft Internet Explorer には脆弱性があります。結果として、遠隔の第
三者が細工した HTML ドキュメントや Office ファイル等を閲覧させることで
任意のコードを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Microsoft Internet Explorer 6
- Microsoft Internet Explorer 7
- Microsoft Internet Explorer 8

2013年1月8日現在、この問題に対するセキュリティ更新プログラムは提供され
ていません。

回避策として、Fix it 50971 を適用したり、Enhanced Mitigation
Experience Toolkit (EMET) を適用したりする方法があります。詳細について
は、Microsoft が提供する情報を参照して下さい。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#92426910
Internet Explorer に任意のコードが実行される脆弱性
https://jvn.jp/cert/JVNVU92426910/index.html

マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (2794220)
Internet Explorer の脆弱性により、リモートでコードが実行される
http://technet.microsoft.com/ja-JP/security/advisory/2794220

マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ
Internet Explorer の脆弱性により、情報漏えいが起こる
https://support.microsoft.com/kb/2794220/ja#FixItForMe

関連文書 (英語)

Microsoft Security Research & Defense
Microsoft "Fix it" available for Internet Explorer 6, 7, and 8
http://blogs.technet.com/b/srd/archive/2012/12/31/microsoft-quot-fix-it-quot-available-for-internet-explorer-6-7-and-8.aspx

【2】IBM SPSS Modeler の XML ドキュメントの構文解析に脆弱性

情報源

JC3 Bulletin
V-061: IBM SPSS Modeler XML Document Parsing Vulnerability
http://energy.gov/cio/articles/v-061-ibm-spss-modeler-xml-document-parsing-vulnerability

概要

IBM SPSS Modeler の XML ドキュメントの構文解析には、脆弱性があります。
結果として、第三者が機密情報を取得したり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を
行ったりする可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- IBM SPSS Modeler バージョン 14 から 15.0

この問題は、IBM が提供する更新プログラムを IBM SPSS Modeler に適用する
ことで解決します。詳細については、IBM が提供する情報を参照して下さい。

関連文書 (英語)

IBM Security Bulletin
IBM SPSS Modeler - XML (CVE-2012-5769)
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21620758

IBM
PM79454; Vulnerability of an XML injection attack in IBM SPSS Modeler
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg24034122

【3】Asterisk にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

情報源

JC3 Bulletin
V-062: Asterisk Two Denial of Service Vulnerabilities
http://energy.gov/cio/articles/v-062-asterisk-two-denial-service-vulnerabilities

概要

Asterisk には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、サー
ビス運用妨害 (DoS) 攻撃を行う可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- バージョン 1.8.x、10.x および 11.x

この問題は、使用している OS のベンダや配布元が提供する修正済みのバージョ
ンに Asterisk を更新することで解決します。詳細については、Asterisk が提
供する情報を参照して下さい。

関連文書 (英語)

Asterisk
Asterisk Security Advisories
http://www.asterisk.org/downloads/security-advisories

【4】情報セキュリティシンポジウム道後2013 参加者募集中

情報源

情報セキュリティシンポジウム道後2013実行委員会
情報セキュリティシンポジウム道後2013
http://ehime-it.org/ssd/

概要

2013年2月28日(木)から愛媛県松山市にて、「情報セキュリティシンポジウム道
後2013」が開催されます。「知らないでは済まされない!! 今そこにある危機」
をテーマに、サイバー攻撃に対する通信業界の取り組みの紹介や法制度に関す
る話題など、様々な講演が予定されています。JPCERT/CC はこのシンポジウム
を後援しています。

関連文書 (日本語)

情報セキュリティシンポジウム道後2013実行委員会
情報セキュリティシンポジウム道後2013 |参加申し込み
http://ehime-it.org/ssd/index.php?option=com_content&view=article&id=134&Itemid=18

■今週のひとくちメモ

○D.ROOT-SERVERS.NET の IP アドレス更新その後

DNS ルートサーバのひとつである D.ROOT-SERVERS.NET の IP アドレスが、予
定通り 2013年1月3日に変更されました。旧 IP アドレスは 6ヶ月間は保持され
る予定です。

DNS サーバを管理している方は、ルートヒントファイルを更新しましょう。

参考文献 (日本語)

JPRS
d.root-servers.net(D-Root)のIPアドレス変更に伴う設定変更について
http://jprs.jp/tech/notice/2013-01-07-d-root-ip-address-change.html

JPCERT/CC WEEKLY REPORT 2012-12-15
【今週のひとくちメモ】D.ROOT-SERVERS.NET の IP アドレス更新
https://www.jpcert.or.jp/wr/2012/wr124901.html#Memo

■JPCERT/CC からのお願い

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