JPCERT コーディネーションセンター

Weekly Report 2012-09-05号

JPCERT-WR-2012-3401
JPCERT/CC
2012-09-05

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■08/26(日)〜09/01(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】Oracle Java に脆弱性

【2】McAfee Email Gateway に複数の脆弱性

【3】Symantec Messaging Gateway に複数の脆弱性

【4】OTRS にクロスサイトスクリプティングの脆弱性

【5】サイボウズLive for Android に複数の脆弱性

【今週のひとくちメモ】Windows Defender Offline

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2012/wr123401.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2012/wr123401.xml

【1】Oracle Java に脆弱性

情報源

US-CERT Alert(TA12-240A)
Oracle Java 7 Security Manager Bypass Vulnerability
http://www.us-cert.gov/cas/techalerts/TA12-240A.html

概要

Oracle Java SE には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が
任意のコードを実行したり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行ったりする可能
性があります。

対象となる製品およびバージョンは以下の通りです。

- JDK/JRE 7 Update 6 およびそれ以前
- JDK/JRE 6 Update 34 およびそれ以前

この問題は、使用している OS のベンダや配布元が提供する修正済みのバージョ
ンに、該当する製品を更新することで解決します。詳細については、Oracle が
提供する情報を参照して下さい。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNTA12-240A
Oracle Java 7 に脆弱性
https://jvn.jp/cert/JVNTA12-240A/index.html

JPCERT/CC Alert 2012-08-31 JPCERT-AT-2012-0028
2012年 8月 Java SE の脆弱性に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2012/at120028.html

関連文書 (英語)

US-CERT Vulnerability Note VU#636312
Oracle Java JRE 1.7 allows untrusted code to set arbitrary Security Manager permissions
http://www.kb.cert.org/vuls/id/636312

【2】McAfee Email Gateway に複数の脆弱性

情報源

JC3 Bulletin
U-244: McAfee Email Gateway Lets Remote Users Bypass Authentication and Conduct Cross-Site Scripting and Directory Traversal Attacks
http://energy.gov/cio/articles/u-244-mcafee-email-gateway-lets-remote-users-bypass-authentication-and-conduct-cross

概要

McAfee Email Gateway には複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三
者が認証を回避したり、クロスサイトスクリプティング攻撃を行ったり、シス
テム上のファイルを閲覧したりする可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- McAfee Email Gateway (MEG) 7.0.0 及び 7.0.1
- McAfee Email and Web Security (EWS) 5.6 Patch 3 およびそれ以前
- McAfee Email and Web Security (EWS) 5.5 Patch 6 およびそれ以前

なお、MEG 6.7.x は影響をうけません。

この問題は、McAfee が提供するパッチを McAfee Email Gateway に適用するこ
とで解決します。詳細については、McAfee が提供する情報を参照して下さい。

関連文書 (英語)

McAfee Security Bulletin
EWS 5.5, 5.6, and MEG 7.0.1 hotfixes resolve multiple issues
https://kc.mcafee.com/corporate/index?page=content&id=SB10026

【3】Symantec Messaging Gateway に複数の脆弱性

情報源

JC3 Bulletin
U-248: Symantec Messaging Gateway Multiple Flaws Let Remote Users Access and Modify the System
http://energy.gov/cio/articles/u-248-symantec-messaging-gateway-multiple-flaws-let-remote-users-access-and-modify

概要

Symantec Messaging Gateway には複数の脆弱性があります。結果として、遠隔
の第三者が機密情報を取得したり、設定を変更したりする可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Symantec Messaging Gateway バージョン 9.5.x

この問題は、Symantec が提供する修正済みのバージョンに Symantec
Messaging Gateway を更新することで解決します。詳細については、Symantec
が提供する情報を参照して下さい。

関連文書 (英語)

Security Advisories Relating to Symantec Products
Symantec Messaging Gateway Security Issues
http://www.symantec.com/security_response/securityupdates/detail.jsp?fid=security_advisory&pvid=security_advisory&year=2012&suid=20120827_00

【4】OTRS にクロスサイトスクリプティングの脆弱性

情報源

US-CERT Vulnerability Note VU#511404
Open Technology Real Services nested tags cross-site scripting vulnerability
http://www.kb.cert.org/vuls/id/511404

概要

OTRS にはクロスサイトスクリプティングの脆弱性があります。結果として、遠
隔の第三者がユーザのブラウザ上で任意のスクリプトを実行する可能性があり
ます。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- OTRS Help Desk 2.4.14 より前のバージョン
- OTRS Help Desk 3.0.16 より前のバージョン
- OTRS Help Desk 3.1.10 より前のバージョン

この問題は、OTRS が提供する修正済みのバージョンに OTRS を更新することで
解決します。詳細については、OTRS が提供する情報を参照して下さい。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes VNVU#511404
Open Technology Real Services にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
https://jvn.jp/cert/JVNVU511404/index.html

関連文書 (英語)

Open Technology Real Services (OTRS)
Security Advisory 2012-02
http://www.otrs.com/de/open-source/community-news/security-advisories/security-advisory-2012-02/

【5】サイボウズLive for Android に複数の脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#23009798
サイボウズLive for Android において任意の Java のメソッドが実行される脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN23009798/index.html

Japan Vulnerability Notes JVN#77393797
サイボウズLive for Android における WebView クラスに関する脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN77393797/index.html

概要

サイボウズLive for Android には、複数の脆弱性があります。結果として、遠
隔の第三者が Android 端末の情報を取得したり、任意の OS コマンドを実行し
たりする可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- サイボウズLive for Android バージョン 1.0.4 およびそれ以前

この問題は、サイボウズ株式会社が提供する修正済みのバージョンにサイボウ
ズLive for Android を更新することで解決します。詳細については、サイボウ
ズ株式会社が提供する情報を参照して下さい。

関連文書 (日本語)

サイボウズLive MAGAZINE
サイボウズLive for Android の不具合について(Ver.1.0.4以前のバージョン)
http://magazine.cybozulive.com/2012/08/291200.html

■今週のひとくちメモ

○Windows Defender Offline

Microsoft は Windows Defender Offline というセキュリティツールを公開し
ています。

このツールは、最新の定義ファイルを含む形でブート可能な CD や USB フラッ
シュドライブを作成できます。作成した CD や USB フラッシュドライブからブー
トすることによって、感染の疑いのある OS の影響を受けずにウイルス感染を
チェックし、不正なプログラムを除去することが可能です。

参考文献 (日本語)

Microsoft
Windows Defender Offline とは
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows/what-is-windows-defender-offline

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    https://www.jpcert.or.jp/wr/
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