JPCERT コーディネーションセンター

ISC BIND 9 サービス運用妨害の脆弱性 (CVE-2014-3859) に関する注意喚起

各位

JPCERT-AT-2014-0027
JPCERT/CC
2014-06-12

JPCERT/CC Alert 2014-06-12


ISC BIND 9 サービス運用妨害の脆弱性 (CVE-2014-3859) に関する注意喚起

https://www.jpcert.or.jp/at/2014/at140027.html


I. 概要

ISC BIND 9 には、サービス運用妨害 (DoS) の原因となる脆弱性があります。本脆弱性を使用された場合、遠隔からの攻撃によって named が異常終了する可能性があります。

該当するバージョンの ISC BIND 9(権威 DNS サーバ、キャッシュ DNS サーバ) を運用している場合は、「III. 対策」を参考に、修正済みバージョンの適用について検討してください。また、本脆弱性は ISC BIND 9 に含まれるlibdns に起因しており、libdns を使用している他のアプリケーションでも同様に影響を受ける可能性があります。

なお、ISC 社の情報によると、本脆弱性を使用する攻撃は確認されていません。

Internet Systems Consortium, Inc. (ISC)
CVE-2014-3859: BIND named can crash due to a defect in EDNS printing processing
https://kb.isc.org/article/AA-01166/


II. 対象

ISC 社の情報によると、以下のバージョンが本脆弱性の影響を受けます。

ISC BIND 9
- 9.10.0 および 9.10.0-P1
ISC による深刻度: 重大(Critical)

※ 9.8系および9.9系は影響を受けません

ISC BIND 9 の各バージョンが影響を受ける脆弱性については以下の情報を参照して下さい。

BIND 9 Security Vulnerability Matrix
https://kb.isc.org/article/AA-00913/

ディストリビュータが提供している BIND をお使いの場合は、使用中のディストリビュータなどの情報を参照してください。


III. 対策

ISC 社から脆弱性を修正したバージョンの ISC BIND 9 が公開されています。また、今後各ディストリビュータなどからも、修正済みのバージョンが提供されると思われますので、十分なテストを実施の上、修正済みのバージョンを適用することをご検討ください。

修正済みのバージョンは、以下のとおりです。

ISC BIND 9
- 9.10.0-P2


IV. 参考情報

株式会社日本レジストリサービス (JPRS)
(緊急)BIND 9.10.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(2014年6月12日公開)
http://jprs.jp/tech/security/2014-06-12-bind9-vuln-edns-option.html

一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター (JPNIC)
ISC BIND 9.10に関する脆弱性について(2014年6月)
https://www.nic.ad.jp/ja/topics/2014/20140612-02.html


今回の件につきまして当方まで提供いただける情報がございましたら、ご連絡ください。

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一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター (JPCERT/CC)
MAIL: info@jpcert.or.jp
TEL:03-3518-4600 FAX: 03-3518-4602
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