JPCERT コーディネーションセンター

インターネットセキュリティの歴史 第20回「Netsky ウイルス」

2004年2月、Netsky (Netsky.A) と呼ばれるウイルスが現れました。こ
のウイルスは電子メールの他に P2P ファイル共有ソフト (KaZaA) を使っ
て感染を広めます。このウイルスをきっかけに次々と亜種が発生し、そ
の都度機能が追加されていき悪質化していきました。

数多くの亜種が発生する中で、最も大きな注目を集めたのは、2004年3 
月末に発生した Netsky.Q です。この亜種は Microsoft Internet
Explorer の既知の脆弱性 (2001年3月公開) を使います。ウイルスメー
ルを Outlook Express などで表示するだけで感染します。

また、この亜種に感染すると、4月8日から 4月11日の間にシステムを起
動 (または再起動) した場合に、ある特定のサイトに対して、サービス
運用妨害 (DoS) 攻撃を行ないます。

その後も亜種は作られ続け、4月の末に Netsky.Z が現れると、
Netsky.AA、Netsky.AB と続いていきました。
参考文書(日本語)

Weekly Report 2008-08-27号 に掲載

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