JPCERT コーディネーションセンター

インターネットセキュリティの歴史 第10回 「Code Red ワーム」

2001年7月、Microsoft IIS の既知の脆弱性 (同年 6月公開) を使って
感染を広めるワーム Code Red の活動が確認されました。このワームは
感染活動においてネットワークに大きな負荷をかけたり、感染後には 
Web コンテンツの改ざんや特定サイトへの DoS 攻撃を行うものでした。
また、このワームによる侵入の試みを受けることで再起動してしまうネッ
トワーク機器なども存在したため、インターネット全体に多大な被害を
及ぼすことになりました。

翌 8月には、Code Red が使用したのと同じ Microsoft IIS の脆弱性を
使って感染を広める新たなワーム Code Red II が発生しました。この
ワームは感染したシステムのレジストリを書き換え、バックドアを設置
するなど、Code Red 以上に悪質でした。

Code Red の活動は、一般ユーザのインターネット利用にも大きな影響
を与え、ワームの存在を世の中に広く知らしめる結果となりました。
参考文書(日本語)

Weekly Report 2007-11-14号 に掲載

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