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送信ドメイン認証 その2 (SPF: Sender Policy Framework)

SPF は IP アドレスにもとづく送信ドメイン認証の技術のひとつであり、現在最も普及が進んでいます。

SPF では、メール送信側が送信サーバの情報を宣言します。一方、メール受信側は SMTP の MAIL FROM (envelope From) または HELO/EHLO コマンドから送信ドメインを特定し、そのドメインで宣言されたサーバからの通信かどうかを判定して認証を行います。

送信サーバの情報は DNS を使用して公開します。以下は一例です。

  example.com.  IN    TXT   "v=spf1  ip4:192.168.0.0/26 ~all"

この例では、example.com ドメインは 192.168.0.0/26 の IP アドレス範囲のサーバからメールを送信し、それ以外全ての IP アドレスからはメールを送信しない という宣言をしています。(「~all」の「~」は SoftFail を意味します。)

送信サーバの宣言に漏れがあると、正しく認証されるべきメールが認証されなくなる可能性があります。このため、組織のメール配送経路を正確に把握し、組織内でメール送信についてのポリシーを徹底することが重要です。
参考文書(日本語)
参考文書(英語)

Weekly Report 2007-07-19号 に掲載

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