JPCERT コーディネーションセンター

インターネットセキュリティの歴史 第4回 「Melissa ウイルス」

1999年3月、Microsoft Word 97、98 および 2000 のマクロ機能を使っ
て感染するウイルスである Melissa が猛威を振るいました。

このウイルスは、添付された Word 文書をマクロ機能が有効になってい
る Microsoft Word で開くことで感染し、感染したウイルスは 
Microsoft Outlook のアドレス帳に登録された 50 のアドレスに次のよ
うなメールを送付します。

[件名]
  Important Message From ○○
  (訳) ○○からの重要なメッセージ

  ※ ○○にはメールの送信元となった感染 PC のユーザの名前が入る。

[本文]
  Here is that document you asked for ... don't show anyone else;-)
  (訳) ご依頼のあの文書です... 他の誰にも見せないでください ;-)

[添付ファイル]
  list.doc などの名前の Word 文書

Melissa は、不特定多数にメールを送信することで感染を広めるウイル
スであり、これまでにない感染力を持っていました。大量のメール送信
よってメールサーバに負荷がかかり、配送遅延やサーバの停止などの被
害が発生しました。
参考文書(日本語)
参考文書(英語)

Weekly Report 2007-05-09号 に掲載

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