JPCERT コーディネーションセンター

Weekly Report 2015-10-21号

JPCERT-WR-2015-4001
JPCERT/CC
2015-10-21

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■10/11(日)〜10/17(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性

【2】複数の Adobe 製品に脆弱性

【3】複数の Apple 製品に脆弱性

【4】Firefox に情報漏えいを引き起こす脆弱性

【5】アバストにディレクトリトラバーサルの脆弱性

【6】QNAP QTS にパストラバーサルの脆弱性

【7】eXtplorer にクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性

【今週のひとくちメモ】日本版 「STOP. THINK. CONNECT. 立ち止まって、考えて、ネットを楽しむためのクイズ」公開

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2015/wr154001.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2015/wr154001.xml

【1】複数の Microsoft 製品に脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Microsoft Releases October 2015 Security Bulletin
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2015/10/13/Microsoft-Releases-October-2015-Security-Bulletin

概要

複数の Microsoft 製品には脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
任意のコードを実行するなどの可能性があります。

対象となる製品は以下の通りです。

- Microsoft Windows
- Internet Explorer
- Microsoft Edge
- Microsoft Office
- Microsoft Office Services および Web Apps
- Microsoft サーバー ソフトウェア

この問題は、Microsoft Update 等を用いて、セキュリティ更新プログラムを
適用することで解決します。詳細は、Microsoft が提供する情報を参照してく
ださい。

関連文書 (日本語)

マイクロソフト株式会社
2015 年 10 月のマイクロソフト セキュリティ情報の概要
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/security/ms15-Oct

JPCERT/CC Alert 2015-10-14
2015年10月 Microsoft セキュリティ情報 (緊急 3件含) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2015/at150034.html

【2】複数の Adobe 製品に脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Adobe Releases Security Updates for Reader, Acrobat, and Flash Player
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2015/10/13/Adobe-Releases-Security-Updates-Reader-and-Acrobat

US-CERT Current Activity
Adobe Releases Security Updates for Flash Player
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2015/10/16/Adobe-Releases-Security-Updates-Flash-Player

概要

複数の Adobe 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
細工したコンテンツをユーザに開かせることによって、任意のコードを実行す
るなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは以下の通りです。

- Adobe Acrobat DC Continuous 2015.008.20082 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Acrobat Reader DC Continuous 2015.008.20082 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Acrobat DC Classic 2015.006.30060 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Acrobat Reader DC Classic 2015.006.30060 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Acrobat XI 11.0.12 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Reader XI 11.0.12 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Acrobat X 10.1.15 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Reader X 10.1.15 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Flash Player デスクトップランタイム 19.0.0.207 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Flash Player 継続サポートリリース 18.0.0.252 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe Flash Player 11.2.202.535 およびそれ以前 (Linux 版)
- Adobe AIR デスクトップランタイム 19.0.0.190 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版)
- Adobe AIR SDK 19.0.0.190 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版、Android 版、iOS 版)
- Adobe AIR SDK & Compiler 19.0.0.190 およびそれ以前 (Windows 版、Macintosh 版、Android 版、iOS 版)

この問題は、Adobe が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新す
ることで解決します。詳細は、Adobe が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

JPCERT/CC Alert 2015-10-14
Adobe Reader および Acrobat の脆弱性 (APSB15-24) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2015/at150035.html

JPCERT/CC Alert 2015-10-14
Adobe Flash Player の脆弱性 (APSB15-25) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2015/at150036.html

JPCERT/CC Alert 2015-10-19
Adobe Flash Player の脆弱性 (APSB15-27) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2015/at150037.html

関連文書 (英語)

Adobe Security Bulletin
Security Updates Available for Adobe Acrobat and Reader
https://helpx.adobe.com/security/products/acrobat/apsb15-24.html

Adobe Security Bulletin
Security updates available for Adobe Flash Player
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb15-25.html

Adobe Security Bulletin
Security updates available for Adobe Flash Player
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb15-27.html

【3】複数の Apple 製品に脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Apple Releases Security Updates for Keynote, Pages, and Numbers
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2015/10/15/Apple-Releases-Security-Updates-Keynote-Pages-and-Numbers

概要

複数の Apple 製品には、脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、
細工したコンテンツをユーザに開かせることによって、任意のコードを実行す
るなどの可能性があります。

対象となる製品およびバージョンは以下の通りです。

- Keynote 6.6 より前のバージョン
- Pages 5.6 より前のバージョン
- Numbers 3.6 より前のバージョン
- iWork for iOS 2.6 より前のバージョン

この問題は、Apple が提供する修正済みのバージョンに該当する製品を更新す
ることで解決します。詳細は、Apple が提供する情報を参照してください。

関連文書 (英語)

Apple
About the security content of Keynote 6.6, Pages 5.6, Numbers 3.6, and iWork for iOS 2.6
https://support.apple.com/ja-jp/HT205373

【4】Firefox に情報漏えいを引き起こす脆弱性

情報源

US-CERT Current Activity
Mozilla Releases Security Update for Firefox
https://www.us-cert.gov/ncas/current-activity/2015/10/15/Mozilla-Releases-Security-Update-Firefox

概要

Firefox には、クロスオリジンリソース共有 (CORS) 仕様を適切に実装してい
ない問題があります。結果として、遠隔の第三者が、細工したページをユーザ
にアクセスさせることで、ユーザの情報を取得する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Firefox 41.0.2 より前のバージョン

この問題は、Mozilla が提供する修正済みのバージョンに Firefox を更新す
ることで解決します。詳細は、Mozilla が提供する情報を参照してください。

関連文書 (日本語)

Mozilla Japan
Fetch を用いたクロスオリジン制限回避
http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2015/mfsa2015-115.html

【5】アバストにディレクトリトラバーサルの脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#25576608
アバストにおけるディレクトリトラバーサルの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN25576608/

概要

アバストには、ディレクトリトラバーサルの脆弱性があります。結果として、
遠隔の第三者が、任意のファイルを削除する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- アバスト ウイルス定義ファイル ID 150918-0 より前のバージョン

この問題は、AVAST Software s.r.o. が提供する修正済みのバージョンにアバ
ストのウイルス定義ファイルを更新することで解決します。詳細は、AVAST
Software s.r.o. が提供する情報を参照してください。

【6】QNAP QTS にパストラバーサルの脆弱性

情報源

CERT/CC Vulnerability Note VU#751328
QNAP QTS is vulnerable to a path traversal attack when used with the AFP protocol and OS X
http://www.kb.cert.org/vuls/id/751328

概要

QNAP QTS には、パストラバーサルの脆弱性があります。結果として、遠隔の
第三者が、機器上の任意のファイルを操作するなどの可能性があります。この
問題は、Apple Filing Protocol (AFP) を有効にしているユーザのみが影響を
受けます。

対象となる製品およびバージョンは以下の通りです。

- QNAP QTS バージョン 4.1.4 Build 0910 より前のバージョン
- QNAP QTS バージョン 4.2.0 RC2 Build 0910 より前のバージョン

この問題は、QNAP Systems, Inc. が提供する修正済みのバージョンに QNAP QTS
を更新することで解決します。詳細は、QNAP Systems, Inc. が提供する情報
を参照してください。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#96884018
QNAP QTS にパストラバーサルの脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU96884018/

関連文書 (英語)

QNAP Systems, Inc.
Security vulnerabilities addressed in QTS 4.1.4 Build 0910 and 4.2.0 RC2 (Build 0910)
https://www.qnap.com/i/en/support/con_show.php?cid=85

【7】eXtplorer にクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性

情報源

Japan Vulnerability Notes JVN#92520335
eXtplorer におけるクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性
https://jvn.jp/jp/JVN92520335/

概要

eXtplorer には、クロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性があります。
結果として、遠隔の第三者が、当該製品にログインした状態のユーザに細工し
たコンテンツを開かせることで、ユーザの意図しない操作を行う可能性があり
ます。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- eXtplorer 2.1.7 およびそれ以前

この問題は、eXtplorer Team が提供する修正済みのバージョンに eXtplorer
を更新することで解決します。詳細は、eXtplorer Team が提供する情報を参
照してください。

関連文書 (英語)

eXtplorer Team
eXtplorer 2.1.8 released
http://extplorer.net/news/18

■今週のひとくちメモ

○日本版 「STOP. THINK. CONNECT. 立ち止まって、考えて、ネットを楽しむためのクイズ」公開

2015年10月14日、フィッシング対策協議会は日本版 「STOP. THINK. CONNECT.
立ち止まって、考えて、ネットを楽しむためのクイズ」を公開しました。本ク
イズは、中学生程度の年齢を対象に、インターネットを安全に利用するための
ルールやマナー、セキュリティなどについての学習資料で、国際的なセキュリ
ティ普及啓発キャンペーン「STOP. THINK. CONNECT.」の一環として作成され
たものです。

参考文献 (日本語)

STOP. THINK. CONNECT.
日本版 「STOP. THINK. CONNECT. 立ち止まって、考えて、ネットを楽しむためのクイズ」
https://member.antiphishing.jp/about_ap/stc_jpn_online_safety_quiz.pdf

フィッシング対策協議会
フィッシング対策協議会、日本版 「STOP. THINK. CONNECT. 立ち止まって、考えて、ネットを楽しむためのクイズ」を公開
https://www.antiphishing.jp/news/info/stc_jpn_online_safety_quiz.html

JPCERT/CC WEEKLY REPORT ひとくちメモ 2014-12-10
日本版「STOP. THINK. CONNECT.」サイト公開
https://www.jpcert.or.jp/tips/2014/wr144801.html

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  • 本レポートに関するお問い合わせは editor@jpcert.or.jp 宛 にお願い致します。ただし、JPCERT/CC では、提供する情報について具体的な内容そのものについてのご質問にはお答えできない場合もあります。またバックナンバーは、以下の URL からご利用いただけます。
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    https://www.jpcert.or.jp/form/

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