JPCERT コーディネーションセンター

Weekly Report 2014-10-08号

JPCERT-WR-2014-3901
JPCERT/CC
2014-10-08

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■09/28(日)〜10/04(土) のセキュリティ関連情報

目 次

【1】「GNU bash に任意のコードが実行可能な脆弱性」に関する追加情報

【2】Xen にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

【3】HP システム マネジメント ホームページにクロスサイトスクリプティングの脆弱性

【4】Brocade Vyatta 5400 vRouter に複数の脆弱性

【5】Joomla! に複数の脆弱性

【今週のひとくちメモ】10月は「情報セキュリティ国際キャンペーン」

※紹介するセキュリティ関連情報の選定基準は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/

※PGP署名付きテキスト版および XML 版は以下のページをご覧ください。
https://www.jpcert.or.jp/wr/2014/wr143901.txt
https://www.jpcert.or.jp/wr/2014/wr143901.xml

【1】「GNU bash に任意のコードが実行可能な脆弱性」に関する追加情報

情報源

JPCERT/CC Alert 2014-09-25
GNU bash の脆弱性に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2014/at140037.html

概要

JPCERT/CC WEEKLY REPORT 2014-10-01 号【1】で紹介した「GNU bash に任意の
コードが実行可能な脆弱性」に関する追加情報です。

GNU Project から脆弱性を修正したバージョンの GNU bash が公開されました。
修正済みの最新バージョンは以下の通りです。

- Bash 4.3 Patch 30
- Bash 4.2 Patch 53
- Bash 4.1 Patch 17
- Bash 4.0 Patch 44
- Bash 3.2 Patch 57
- Bash 3.1 Patch 23
- Bash 3.0 Patch 22
- Bash 2.05b Patch 13

詳細については、使用している OS のベンダや配布元、または GNU Project
が提供する情報を参照して下さい。

関連文書 (日本語)

警察庁
Bashの脆弱性を標的としたアクセスの観測について
https://www.npa.go.jp/cyberpolice/detect/pdf/20140925-2.pdf

JPCERT/CC WEEKLY REPORT 2014-10-01
GNU bash に任意のコードが実行可能な脆弱性
https://www.jpcert.or.jp/wr/2014/wr143801.html#1

Japan Vulnerability Notes JVNVU#97219505
GNU Bash に OS コマンドインジェクションの脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU97219505/index.html

関連文書 (英語)

GNU Project
bug-bash (thread)
https://lists.gnu.org/archive/html/bug-bash/2014-10/threads.html

Apple security updates
About OS X bash Update 1.0
http://support.apple.com/kb/HT6495

QNAP
QNAP Releases New QTS for Turbo NAS with Official GNU Bash Patch Update
http://www.qnap.com/jp/index.php?lang=jp&sn=727&c=3042&sc=&n=22478

【2】Xen にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

情報源

Amazon Web Services ブログ
EC2メンテナンスアップデートに関して
http://aws.typepad.com/aws_japan/2014/09/ec2mente.html

Amazon Web Services ブログ
EC2メンテナンスについての続報
http://aws.typepad.com/aws_japan/2014/10/ec2ment-update.html

概要

Xen には、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性があります。結果として、ゲスト
OS のユーザが、ホスト OS に対してサービス運用妨害 (DoS) 攻撃を行ったり、
他のゲスト OS のデータを読み取ったりする可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Xen 4.1.x
- Xen 4.2.x
- Xen 4.3.x
- Xen 4.4.x

この問題は、Xen Project が提供するパッチを Xen に適用することで解決しま
す。詳細については、Xen Project が提供する情報を参照して下さい。

関連文書 (英語)

Xen Security Advisory XSA-108
Improper MSR range used for x2APIC emulation
http://xenbits.xen.org/xsa/advisory-108.html

Xen Project Blog
XSA-108: Additional Information from the Xen Project
https://blog.xenproject.org/2014/10/02/xsa-108-additional-information-from-the-xen-project-2/

【3】HP システム マネジメント ホームページにクロスサイトスクリプティングの脆弱性

情報源

CERT/CC Vulnerability Note VU#125228
HP System Management Homepage vulnerable to cross-site scripting
https://www.kb.cert.org/vuls/id/125228

概要

HP システム マネジメント ホームページには、クロスサイトスクリプティン
グの脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、ユーザのブラウザ上で
任意のスクリプトを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- HP システム マネジメント ホームページ 7.2.3
- HP システム マネジメント ホームページ 7.3.2.1

この問題は、HP が提供する修正済みのバージョンに HP システム マネジメン
ト ホームページを更新することで解決します。詳細については、HP が提供す
る情報を参照して下さい。

関連文書 (日本語)

Japan Vulnerability Notes JVNVU#94561812
HP System Management Homepage (SMH) にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU94561812/

関連文書 (英語)

HP SECURITY BULLETIN
HPSBMU03112 rev.1 - HP System Management Homepage (SMH) on Linux and Windows, Multiple Vulnerabilities
https://h20564.www2.hp.com/portal/site/hpsc/public/kb/docDisplay?docId=emr_na-c04463322

【4】Brocade Vyatta 5400 vRouter に複数の脆弱性

情報源

CERT/CC Vulnerability Note VU#111588
Brocade Vyatta 5400 vRouter contains multiple vulnerabilities
https://www.kb.cert.org/vuls/id/111588

概要

Brocade Vyatta 5400 vRouter には、複数の脆弱性があります。結果として、
遠隔の第三者が、任意のコードを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Brocade Vyatta 5400 vRouter versions 6.4R(x)
- Brocade Vyatta 5400 vRouter versions 6.6R(x)
- Brocade Vyatta 5400 vRouter versions 6.7R1

2014年10月6日現在、対策済みのバージョンは公開されていません。以下の回避
策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

- デフォルトのシステムユーザ名およびパスワードを変更する
- Brocade Vyatta 5400 vRouter へのアクセスに関して組織内ポリシーを設け
  る
- Brocade Vyatta 5400 vRouter におけるルールベースアクセス制御 (RBAC)
  を見直し、root アクセスを削除する

関連文書 (日本語)

Brocade
Brocade Vyatta 5400 vRouter
http://www.brocadejapan.com/products/network-functions-virtualization/5400-vrouter/overview

Japan Vulnerability Notes JVNVU#98637322
Brocade Vyatta 5400 vRouter に複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU98637322/

【5】Joomla! に複数の脆弱性

情報源

Joomla! Developer Network
[20140903] - Core - Remote File Inclusion
http://developer.joomla.org/security/595-20140903-core-remote-file-inclusion.html

Joomla! Developer Network
[20140904] - Core - Denial of Service
http://developer.joomla.org/security/596-20140904-core-denial-of-service.html

概要

Joomla! には、複数の脆弱性があります。結果として、遠隔の第三者が、任意
のコードを実行する可能性があります。

対象となるバージョンは以下の通りです。

- Joomla! 2.5.4 から 2.5.25 まで
- Joomla! 3.2.5 およびそれ以前
- Joomla! 3.3.0 から 3.3.4 まで

この問題は、Joomla! が提供する修正済みのバージョンに更新することで解決
します。詳細については、Joomla! が提供する情報を参照して下さい。

関連文書 (日本語)

Joomla! JAPAN
Joomla! 3.3.5リリース
http://joomla.jp/news/release-news/241-release-joomla-335.html

Joomla! JAPAN
Joomla! 2.5.26 リリース
http://joomla.jp/news/release-news/242-release-joomla-2526.html

■今週のひとくちメモ

○10月は「情報セキュリティ国際キャンペーン」

内閣官房情報セキュリティセンター (NISC) は 10月1日、「情報セキュリティ
国際キャンペーン」を開始しました。このキャンペーンは、毎年 2月に開催し
ている「情報セキュリティ月間」に加えて、国際連携推進や情報セキュリティ
の普及啓発活動を行うために、2012年から毎年 10月に実施されています。キャ
ンペーン中は、様々な関連行事が開催される予定です。

また、10月は米国において National Cyber Security Awareness Month、欧
州において European Cyber Security Month (ECSM) として同様の普及啓発活
動が行われています。

参考文献 (日本語)

内閣官房情報セキュリティセンター
情報セキュリティ国際キャンペーン
http://www.nisc.go.jp/security-site/campaign/index.html

内閣官房情報セキュリティセンター
情報セキュリティ国際キャンペーン ASEANにおける取組
http://www.nisc.go.jp/security-site/campaign/asean.html

参考文献 (英語)

Homeland Security
National Cyber Security Awareness Month 2014
https://www.dhs.gov/national-cyber-security-awareness-month-2014

European Network and Information Security Agency
Countries aligned for the deployment of the European Cyber Security Month
https://www.enisa.europa.eu/media/press-releases/countries-aligned-for-the-deployment-of-the-european-cyber-security-month

■JPCERT/CC からのお願い

  • 本レポートに関するお問い合わせは editor@jpcert.or.jp 宛 にお願い致します。ただし、JPCERT/CC では、提供する情報について具体的な内容そのものについてのご質問にはお答えできない場合もあります。またバックナンバーは、以下の URL からご利用いただけます。
    https://www.jpcert.or.jp/wr/
  • 本メーリングリストの購読申込や購読停止、また登録した電子メールアドレスの変更などにつきましては、以下の URL を参照してください。
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  • JPCERT/CC へのセキュリティインシデントの報告方法については以下の URLを参照してください。
    https://www.jpcert.or.jp/form/

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