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インターネットセキュリティの歴史 第16回「Slammer ワーム」

2003年1月24日、Microsoft SQL Server 2000 の既知の脆弱性 (2002年7
月公開) を使って感染を広めるワーム Slammer が発生しました。
Slammer は感染スピードが速く、最初の 10分間で感染の可能性のあるコ
ンピュータの 90% が感染したと言われています。

対象が Microsoft SQL Server と MSDE であったことから、感染した台
数そのものは Nimda などに比べて少なかったものの、CPU とネットワー
ク帯域の限界まで大量にパケットを送出するという性質から、ネットワー
ク機器が過負荷で停止するなどの被害が発生しました。韓国では 
Slammer の影響で国内のインターネット接続が一時不能な状態に陥りま
した。
参考文書(日本語)
参考文書(英語)

Weekly Report 2008-05-21号 に掲載

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