JPCERT コーディネーションセンター

セキュリティと乱数

情報セキュリティにおいて、乱数は、チャレンジレスポンス方式の
ユーザ認証や、セッション鍵/暗号鍵の生成、TCP の初期シーケンスの生
成、DNS query ID など多くの場面で使用されています。

通常、これらの乱数は擬似乱数生成アルゴリズムを使用して生成されま
す。生成される乱数が予測可能な場合、セッション鍵を予測して暗号を
解読されたり、TCP の初期シーケンスを予測して TCP セッションを乗っ
取られたりする可能性があります。

実際に、適切でない乱数を使用することによって多くの脆弱性が報告さ
れています。2007年7月には、BIND9 の query ID の生成アルゴリズム
に脆弱性が報告されました。攻撃者が query ID を推測し、DNS キャッ
シュポイズニングを行うことが可能という内容です。
参考文書(日本語)
参考文書(英語)

Weekly Report 2007-08-15号 に掲載

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