JPCERT コーディネーションセンター

用語説明

IMAP
インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet Message Access Protocol)は、メールサーバから電子メールを受信したり、メールサーバ上でメールを操作したりするプロトコル。主に利用される IMAP4 rev1 では、クライアントとサーバ間の通信に 143/tcp が使用され、RFC3501 にて規定されている。
MDA
メール配送エージェント(Mail Delivery Agent)は、メール転送エージェント(MTA)によって振り分けられた電子メールを別のMTAに送信したり、受信者のメールボックスに配送する機能。
MTA
メール転送エージェント(Mail Transfer Agent)は、電子メールを宛先アドレスに配送する機能のことであり、メールサーバ機能のなかで中心的な機能を持つ。
MUA
メールユーザエージェント(Mail User Agent)は、電子メールを読み書き、メールサーバへの送信、メールサーバからの受信等を行うソフトウェア。いわゆる電子メールソフト(もしくはメールクライアント)のこと。
OP25B
アウトバウンドポート25ブロッキング(Outbound Port 25 Blocking)は、迷惑メール送信者が増えたことに対してISP側で採用された対策で、ISPがユーザに割り当てたIPアドレスからISP外部へのSMTP通信を遮断する。SMTP通信がTCPの25番ポートを利用するため、この名称が使用されている。
PGP
プリティーグッドプライバシー(Pretty Good Privacy)は、Philip Zimmermannが開発、公開した暗号ソフトウェア。公開鍵暗号方式を採用しており、電子メールの暗号化、電子署名を行うことが可能である。
POP before SMTP
ポップビフォアエスエムティーピー(POP before SMTP)は、SMTP認証が策定される以前に策定されたメール送信者の認証に利用される仕組みで、SMTPによるメール送信の前にPOPの認証機能を利用してユーザ認証を行う。
POP/POP3
ポストオフィスプロトコル(Post Office Protocol)は、メールサーバから電子メールを受信するためのプロトコル。現在は、改良された POP3(POP version3) が主に使用されている。通常、クライアントとサーバ間の通信には 110/tcp が使用され、RFC1939 にて規定されている。
S/MIME
エスマイム(Secure Multipurpose Internet Mail Extensions)は、電子メールの暗号化と電子署名に関する国際規格である。公開鍵暗号方式を採用しており、電子メールの暗号化、電子署名を行うことが可能である。
SMTP
簡易メール転送プロトコル(Simple Mail Transfer Protocol)は、電子メールを転送するプロトコル。通常、クライアントとサーバ間の通信には 25/tcp が使用され、RFC5321 にて規定されている。
SMTP認証
SMTP認証は、SMTPを利用したメール配送を行う際に、送信者がそのメールサーバを利用する権限があるかの認証機能を追加した仕様。
SSL/TLS
SSLはセキュアソケットレイヤー(Secure Sockets Layer)の略であり、TLSはトランスポート層セキュリティ(Transport Layer Security)の略である。
SSL及びTLSは、安全性を要求される通信を行う場合に利用するためのプロトコルである。
SSLはもともと、Webにおける通信の安全性の確保のためにネットスケープコミュニケーションズ社によって開発されたものである。その後、IETFによる標準化作業が行われ、SSLの後継としてRFC2246としてTLS1.0が公開された。
なお、現在では、TLS1.2(RFC5246) となっている。
開封確認
開封確認(Disposition Notification)は、送信した電子メールが受信者に届いたかどうかを確認できる機能。RFC3798にて規定されており、この機能を利用したメールが到着しても「開封確認を送り返す必要は無い」となっている。

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